信州の戸隠(長野市)は、不思議な神話や伝説が残っている場所です。例えば戸隠山は修験道の地であり、この修験道から忍術が起こった場所のひとつでもあるという説もあります。 なぜ戸隠という地名がついたかという伝説では、日 …
能の演目の三鬼女のひとつ「道成寺」は、有名な「安珍と清姫」の伝説を題材にしたお話です。 この伝説の主人公である清姫がとても恐ろしいというかユニークなのは、清姫が鬼女であると同時に蛇の化身でもあるということでしょうか。 江戸時代 …
能の演目で三鬼女とされるのは「葵上」「黒塚」「道成寺」に登場する鬼女、鬼婆ですが、ひとりの男性をめぐってライバルの女性との間の確執から心の内に隠された嫉妬や怨念が生みだした「葵上」の鬼と、「黒塚」「道成寺」の鬼とでは少し性格が …
日本の伝説に登場する鬼というと、桃太郎の鬼退治の鬼や大江山の酒呑童子など、大柄で恐ろしくいかつい姿をした男性の鬼というのが一般的ではないでしょうか。現代でも例えば節分の鬼のイメージも、赤や青色のがっしりとした身体、頭に角を生や …
平安時代の後期以降にできた短編物語集に、「堤中納言物語」というものがあります。 この物語集のなかに「虫愛づる姫君」というお話があって、主人公は按察使大納言(あぜちだいなごん)という高い官職の父を持つ姫君でありながら、当時の姫君 …
節分の豆まき行事のもととなったとされる宮中の年中行事に、「追儺(ついな)」という儀式があります。 これは、新しい年を迎える前日の大晦日に悪魔を祓い悪疫邪気を退散させるという行事で、中国から伝わったとされ、日本では飛鳥時代の70 …
日本各地の神社やお寺には”奇祭”とも呼ばれる、鬼が出てくるお祭りがあります。 主に年の初めの1月や2月に開催されることが多いのですが、これは大晦日に行われる宮中の鬼払いの儀式である「追儺(ついな)」がも …