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似て非なるもの?魔術師と錬金術師の違いはどこにある?

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1億年ほど前に現在の人間のもととなる霊長類の祖先が誕生して以来、長い歴史の中で魔術や呪術、後年には錬金術といった、今では(一般的には)オカルトの分野で語られることの多い概念が脈々と語り継がれてきています。

映画や物語の世界では、もはや定番ともいえるファンタジー分野の代表的な概念なのですが、その昔は、今でいう科学の分野で語られる時代も存在していて、その期間は数千年に及んでいたといわれています。

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科学的な分野とは、つまり「多くの人が常識である、または心理であると信じている」ということにもつながります。そういった意味で、現代人は魔術師と錬金術師のイメージについて、ある特定のイメージを抱いている、といえるのではないでしょうか。

ここでは、魔術と錬金術を操るもの、すなわち「魔術師」と「錬金術師」の違いについて、考察していきます。

 

混同されることの多い魔術師と錬金術師

魔術と錬金術は、言葉の違いをはじめとして、本来的な意味においては実は大きく異なります。しかし、現代においては、両者は混同して考えられていることが多い、ということもまた事実です。

現代における科学的事実や真理には、多くの人が是と考える「裏付け」が存在しています(実際にはこの「裏付け」も、時代が進むとともに「科学的な分析が進んだ」という理屈をつけて、変化し続けています)。この側面において、魔術と錬金術は、いずれも「当事者以外は事実であると断定できないもの」、つまり「現代科学において、証明できるものではない=オカルトの領域の事象である」と、多くの現代人は考えています。

ちょっとニュアンスは異なりますが、ややもすると「詐欺師」や「妄想癖のある人」とも混同されがちです。これは、裏を返すと、両者ともに「真理を追究する余地のある事象である」、ともいえそうです。

 

マジシャンとアルケミスト

魔術を使う者と、錬金術を操る者は、英語でいうと前者は「マジシャン」、後者は「アルケミスト」と名付けられています。

両者は、言葉が異なることからもわかるとおり、本質的には「似て非なる者同士」です。なぜならば、魔術には必ず「タネ」がありますが、錬金術は「科学の進歩そのもの」、という側面を持っているからです。

魔術師や手品師は、現在ではエンターティメントとして認識されており、(一般に公開するかどうかはともかく)必ずなんらかの人為的な仕掛けを伴っています。しかし、錬金術のほうは、むしろ科学の分野における「仮説」に近い性格を伴っています。

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カテゴリ: その他

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