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ジンクスは世間の常識になるか?!アノマリーとジンクスとの関連性


 
金融の世界で一般的に使われている用語に「アノマリー」という言葉があります。この言葉は、金融の世界において、ジンクスのような使われ方をしているようです。世界中のエリートが、経済動向や株式市場の世界で使っているアノマリーという用語と、庶民を含めて広く世界中で浸透しているジンクスは、何らかの共通点があるのでしょうか。ここでは、アノマリーとジンクスの関連性について、考察していきます。

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アノマリーとは何か

アノマリーは英語であり、直訳すると「例外、異例、矛盾」といった意味合いです。また、「ある法則・理論からみて異常、または説明できない事象や個体等」を指す言葉としても流通していて、「常識から逸脱している事象」もその意味の範疇に含んでいるようです。一般的にはこの言葉は金融の世界で使われている言葉で、株価の動向を確認した際に「理論では説明できない株価の規則的な現象」を検知した場合等に、この「アノマリー」という表現が使われています。「法則にあっていない事象」という意味では、ジンクスという言葉とは若干ニュアンスは異なりますが、ややもすると「オカルト扱いとなる」ところは、ジンクスとほぼ同義で使われている、と思われます。

 

あとから理論的に証明される場合がある

しかし、経済動向は、実は「社会全体の動向や、世論のうねり」等に左右されることは一般的に認識されていますし、異常を検知した当初には「アノマリー」といわれていた事象が、調査を進めるにつれて科学的に因果関係が明確になることも多く、異常事象の理由が明確に証明された時点で、アノマリーは「法則」に姿を変えたりもします。こういった意味では、アノマリーは「調査を始めるきっかけになっている」、といえます(金融や数学の世界では、「法則」は因果関係が明確であり、事前の予測が可能な真理である、と考えられています)。

 

ジンクスの謎が解明される可能性

アノマリーの検知から解明までの変貌を考えてみると、「ジンクスとほぼ同義であるアノマリーが、実は金融の世界の法則になる前の姿である」ということがわかります。当初は解明されていないがゆえに「アノマリー=矛盾」であった事象が、その後の調査分析を経て、「広く世間に認められる法則=(金融の世界の)常識」に変わるわけです。ジンクスも然りではないでしょうか。たとえば「初詣に行くと縁起が良くなり、ハッピーな年になる」というジンクスが、実は本当に何らかの因果関係を持って作用していることが、将来解明しないとも限らない、ということです。いくつかのジンクスについても、謎が解明され、「世間の常識」となる可能性があるのではないか、と考えられます。

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カテゴリ: その他

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