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「念力」という名の超能力の概要(前編)旧ソ連時代の研究

念力

 

「人間が持っている可能性のある特殊な能力」、または「存在は研究されているが、現代科学ではその存在や全貌が、合理的な形で完全には解明されていない能力」全般について、超能力(英語ではpsychic=サイキック)と呼ばれています。このなかでも非常に注目を集めている能力のひとつに、念力というものがあります。

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念動力またはテレキネシスとも呼ばれる

念力は、「意志の力だけで物理的な作用を生み出すこと」とされており、「念動力」または「テレキネシス(英語でtelekinesis)または略してTK」とも呼ばれています。厳密には「意志の力だけでモノを動かす」ことはサイコキネシスといわれることが多く、念力の本来の意味は「離れたところから(直接触れずに)モノを動かす」、といったニュアンスが正しいようです。いずれにせよ、モノに対して物理的な力を与えることなく、動かすことのできる能力として伝えられている超能力です。念力の英語としてテレキネシスとサイコキネシス、二種類の呼び名があるものの、専門家 の間では、それほど区別して使用されているわけでもなさそうです。

 

 

いつ頃発見されたのかは不明

念力の概念が最初に取り上げられたのがいつなのかは、詳しい記録が残っていないため正確には不明です。しかし、旧ソ連時代の1964年頃には、既に念力の研究がおこなわれていたようです。
ニーナ・クラギーナという女性が、念力に相当する超能力を持っているとして、1960年代当時、レニングラード大学の超心理学分野の教授であったレオニード・ワシリエフ氏によって調査された、という記録が残っています。この研究室は、もともと1961年頃にテレパシー研究のために設置されたとのことですが、彼の名をそのまま使用したワシリエフ超心理学財団は、現在のロシアにまで継続して存続しています。
ニーナ・クラギーナ氏は、「ガラスケースの中にある物体を動かす」、「コンパスの針を念じるだけで動かす」、「カエルの心臓を止める」といった事象を次々と実現し、その様子をフィルムに納めることにも成功したことから、当時のソ連科学アカデミーが「彼女の念力は本物である」と認めるに至りました。

 

 

体内放電による特殊能力?

当時の研究によると、ニーナ・クラギーナ氏の念力は、「体内放電によるエネルギーをベースにした特殊能力」と結論付けられたようです。もともと彼女はノイローゼに悩んで病院を訪れた際に、病院関係者に特殊能力を発見され、その後レオニード・ワシリエフ氏が着目し、念力という概念が世に広まるに至った、といいますから、何がきっかけになるかわかりません。

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カテゴリ: その他

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