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(前編)人間はなぜ予知夢を見るのか?そもそも夢とは何か?

予知夢

 

人間は眠っているときに夢を見ます(一説によると動物も夢を見ている、といわれています)。夢の内容はさまざまであり、夢を見ている当人の精神状態や、肉体的な疲労具合によっても変化する、とされています。夢の中には、「見た夢がそっくりそのまま現実として起こるような場合もある」、とはよくいわれているところです。いわゆる予知夢というものなのですが、なぜこのような現象が起きるのでしょうか。

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夢は記憶がランダムに取り出されて見る?

予知夢を見る理由を考察する前に、まず「夢を見るメカニズム」を説明します。夢の正体は、実は「記憶」です。
実体験だけではなく、映画やテレビ、絵画などの映像情報や、それらのイメージに触発されて脳内で想像した事象も、記憶として脳に格納されていますが、これらの記憶が、眠っている間にランダムに取り出され、いくつかがつなぎ合わさった状態が「夢の正体」、とのことです。
遠い過去の記憶と、つい最近の記憶が、一緒になって現れるようなこともあるかと思いますが、夢が記憶の組み合わせでできている、と考えれば、つじつまが合います。

 

 

未来の記憶が予知夢?

また、脳の基本的な機能として、「物事を順序だてて、秩序をもってつなげようとする」ところがある、とされています。この機能によって、ランダムに取り出された記憶が、それなりに合理性のあるストーリーに構成され、夢として認識されるのです。

 
「夢占い」などで、しばしば「潜在意識にある願望が、夢として現れる」といわれることもありますが、人体の機能としての夢は、偶発性の強いものであり、必ずしも願望であるとは限らない、とのことです。「まったく関係も興味もないと認識していた人物と、夢の中では結婚していることになっていた」、といったことも、記憶の組み合わせがランダムであるから起こります。
夢が「記憶の組み合わせ」というメカニズムで顕在化しているとすると、なぜ現実に起こる出来事を、事前に夢として認識できるのでしょうか。これもひとつの記憶であるならば、「未来の記憶」ということになります。

 

 

「神の啓示」という説

現実が起こる以前に、夢の中に現れるという出来事は、太古の昔から存在していたようです。宗教の世界で「神の啓示」とされるような夢が該当しますが、エジプトやインドなどの古代文明社会や、それ以前の石器時代にも、「神の啓示」に関する文献や、痕跡を示すような絵画が今も残っていたりします。このことから、人間の脳のメカニズムは、大昔から大きくは変わっていないことがわかります。

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カテゴリ: その他

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