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ヴォイニック写本 挿絵には解読できる文字が。月を表す文字が描かれている?

ヴォイニック写本

 

発見から100年余り、未だに解読されていないという謎の奇書、ヴォイニック写本についての解釈は、数多く存在しています。
230ページほどのボリュームで、年代測定法により、1400年代頃に製作されたことが特定されているヴォイニック写本は、現在はイギリスはイェール大学の図書館所蔵(厳密には大学付属のバイネキー稀書手稿ライブラリというところの金庫)となっているですが、挿絵部分の一部に、解読可能な文字が含まれていることは、あまり知られていません。

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山羊や天秤などが書かれたページで確認できる文字

ヴォイニック写本は、基本的に現在も解読できていないような不思議な文字で構成されているのですが、70ページ以降に出てくる挿絵のところには、アルファベットのような文字が描かれていることが確認できます。
その文字は、いずれも山羊や天秤、龍や魚のような挿絵のすぐ下にあり、挿絵の周囲には円を描くように、全編で展開されている解読不能文字が配置されています。
挿絵の下の文字は、その綴りから、スペイン語のようにも見えるのですが、中世のフランス語であるという説のほか、イタリア地方の言語である可能性もある、とのことです。

 

 

月を表す文字が意味するもの

これらの文字は、どうやら月をあらわしているようで、一部抜けはあるものの、1月から12月までの月が、挿絵と共に描かれているようです。
もっとも、解読可能な文字は、解読不能文字とは若干タッチの質が異なっているように見えるため、後で書き足したものである可能性があるようです。

 
しかし少なくとも、製作後のとあるタイミングにおいて、ヨーロッパ系の国において、月の概念が追記された可能性が高いようです。
そうすると、解読不能文字の意味として推測されるものとして、まず考えられるのが、カレンダー的なものです。
周囲の文字は、数字を変換して配置したものである可能性が考えられます。
しかし確証はありません。

 

 

楽譜である可能性もある

現代科学をもってしても、言語という解釈で解明できない文字である以上、先に述べた「カレンダーも数字を文字に変換したもの」という仮説の信憑性は、かなり低いといわざるを得ません。

 
次に考えられるのが、楽譜です。
各々の月に合わせた楽曲の楽譜であるとするならば、そもそも文字として解読できるはずはなく、専門家が調査すれば、現存する楽譜との共通点を発見できるかもしれません。
ヴォイニック写本の文字は、規則性を持って並んでいるように見えるのですが、ページによっては4文字や5文字間隔で、スペースが挿入されているところが多々あります。
楽譜を記入する五線譜のようなものに、見えなくもありません。
このように、謎解きの奥深さを示しているヴォイニック写本の、全貌解明に期待したいところです。

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カテゴリ: その他

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