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アトランティスで使われていた?希少金属「オリハルコン」の謎

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現代以上の科学技術水準を持ちながら、およそ12,000年ほど前に、一夜にして海底に沈んでしまったというアトランティス大陸の伝説は、真偽についても諸説が世界中で飛び交い、未だにひとつの結論に着地できていない、世界的な懸案事項となっています。高い技術水準や、居住していたとされる人々の聡明さ、といった話題もさることながら、オリハルコンという特殊でユニークな金属が使われていた、という伝承も残しています。

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そもそもは古代ラテン語に由来する

オリハルコンという単語は、もとは古代ラテン語に由来し、アトランティス大陸に関する記述を残したプラトンの著書『クリティアス』以外にも、古代ギリシャやローマ界隈の著書において、その呼称を確認することができます。語源は「オロスのカルコス(オロス=山、カルコス=銅の意味)」とされ、もとの文献が紀元前7世紀まで遡るという『ホメーロス風讃歌』や、古代ギリシャの叙事詩人ヘーシオドスによる『ヘラクレスの盾』などで、物質としての存在に関する記載がなされています。

 

幻の金属

オリハルコンは、真鍮や青銅、赤銅、黄銅といった金属(あるいは銅という金属そのもの)の合成金属として伝えられていることが多いのですが、プラトンの『クリティアス』では、「呼称のみ伝えられている、中身が不明な幻の金属」として捉えられています(類似語として現在のギリシャ語に「オリハルコス」、イタリア語に「オリカルコ」がありますが、いずれも真鍮を指しているようです)。プラトンは著書の中で、「アトランティスでは、(幻の金属である)オリファルコンが、いたるところで採掘可能である」、と述べています。

 

丈夫で希少価値があったとされる

オリハルコンは、そもそも銅を中心とした合金という解釈で、当時のさまざまな著書で定義されている中、プラトンが「アトランティスでは直接採掘されている」と述べているのは、アトランティスの特殊性、希少性を伝えるためであった、と考えられます。また、プラトンの著書が書かれたずっとあとには、飛行機や潜水艦、電話等をはじめとした、さまざまな先進技術が使用されていた、との逸話が追加されていますが、これらの根拠のひとつとしても、特殊な金属であるオリハルコンを自在に使用していたから、という論調で語られていることが多いようです。真偽は不明ではあるものの、オリハルコンという特殊合金の伝説が、何らかの意図を持って現代まで伝承されてきたことは、間違いなさそうです。

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カテゴリ: その他

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