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現代にバビロンの空中庭園を再元!日本の空中庭園とは

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現在のイラクのバグダッド(日本語読みとして広く使われている「バグダッド」ですが、正しくは「バグダード」のほうが原語に近い、とのことです)にあったとされるバビロンの空中庭園は、一説によると同じイラクのニネベ(現在のモースル)にあった、ともいわれています。しかし、「建造物がそこに存在したことを示す痕跡」としての遺跡は、どちらの場所からも見つかっていません。とはいえ、後年になってその姿が絵画として残されていたり、高い場所に作られた庭園に水を吸い上げる仕組みが著書で紹介されるなど、実在した可能性を示すものがいくつか残っています。そんな中、他でもなく日本において、バビロンの空中庭園を現代に再現した建造物が存在しています。

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福岡に存在する空中庭園

九州は福岡県福岡市の中心街である中央区天神区域に、バビロンの空中庭園をモチーフにして、現代の建築技術を使って再現したという庭園が存在しています。「アクロス福岡」という、福岡県の施設と民間施設が同居している公民複合施設が該当しますが、この建物の南側、天神中央公園に面した側の壁面に、「段状ステップガーデン」と呼ばれる階段状の屋上緑化施設が作られています。コンセプトが「山」であり、建物の5階部分から1階部分にかけては「滝」が作られ、近隣の公園と一体となった景観は、この地域のランドスケープを構成している、といえます。他にもいくつか空中庭園と呼ばれている施設や建造物が存在しますが、いずれもほぼ同じコンセプトで作られています。

 

空中庭園の定義

本家のバビロンの空中庭園も然りですが、福岡の「アクロス福岡」も、空中に浮いている庭園というわけではなく、低い場所から水を吸い上げて、高い場所にまで緑化を進めているところが共通しています。大阪は梅田にある、地上40階建ての「梅田スカイビル(こちらも公民複合施設です)」も空中庭園と呼ばれる部分がありますが、こちらは外国人観光客に非常に人気があり、これにはきっかけがあったようです。

 

英新聞タイムズで紹介された日本の空中庭園

「梅田スカイビル」は、近年に英新聞タイムズにおいて、ギリシャのパルテノン宮殿やイタリアのコロッセウム等と並んで、「世界を代表する20の建造物」に数えられたことから、まさに現代における「バビロンの空中庭園」のようなイメージをもたれるようになり、外国人観光客が多く訪れるようになった、とのことです。日本の空中庭園人気をきっかけに、本家バビロンの空中庭園の遺跡発見につながることを期待したいところです。

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カテゴリ: その他

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