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都市自体が世界遺産!オールド・カイロとピラミッド・スフィンクス

ピラミッドとスフィンクス
 
エジプトにあるギザの大ピラミッドは、「古代エジプトのクフ王の墓」として知られている、約4500年も前に作られたとされる遺跡なのですが、ナイル川をはさんで20キロメート程のところに、エジプトの首都カイロの中心街が存在しています。都市自体が世界遺産登録されているという、珍しい存在のカイロなのですが、世界遺産の名に恥じることのない、多彩な見所を備えています。

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オールド・カイロの多様性

カイロの一部に、「オールド・カイロ」と呼ばれる地域があります。ここには、カイロ発祥時の名称であったフスタートや、現在に至るまでのさまざまなエジプトの変換の歴史を示すような面影が、数多く残っています。コプト教(現在のキリスト教を指しています)地区には、ハンキング教会をはじめとした古い教会があったり、ローマ時代にできたバビロン要塞があったりと、現在のエジプトのイメージとはまた違った側面を見せてくれます。オールド・カイロにはコプト博物館という施設もあり、多くの旅行者が訪れる観光地にもなっています。

 

階段状のピラミッドであるサッカラ

カイロ中心街からそう遠くない位置に、サッカラの階段ピラミッドという遺跡が存在しています。史上初のピラミッドとして知られるサッカラのピラミッドは、一般的な三角錐のイメージそのもののギザの大ピラミッドとは違った形状を持っていて、三角錐の斜面の部分が、階段状になっています。作られたのは古代エジプト第3王朝時代(紀元前2686年頃~紀元前2613年頃を指します)といわれていて、当時の王であるジェセル王によって作られています。このときの宗教的理念や、ピラミッド建設技術などが後年に引き継がれ、その結果ギザの大ピラミッドを含む三大ピラミッドが作られ、後にピラミッド時代とも呼ばれるようになった、とのことです。

 

ギザ台地の独自性

一般的なギザの大ピラミッドのイメージは、「砂漠の真ん中に、忽然と巨大なピラミッドが存在している」というものかと思われますが、ギザの大ピラミッドが存在しているギザ台地という地域は、実はピラミッドのすぐ近くまで都市化が進んでいます。首都カイロの都市化に伴い、カイロの郊外地区としてギザ地区も着々と都市化、人口増加が進んでいて、ギザ台地はいまや「貴重な古代の遺産を守る」という意志のもと、ギザの大ピラミッドやスフィンクスを意図的に保護している、といえます。この活動の一環として、1979年には、世界遺産登録もなされているのです。

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カテゴリ: その他

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