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モアイは何を意味する?イースター島とモアイ像の名前の由来

09.モアイ
 
チリのイースター島は、南太平洋にある島で、日本から飛行機で向かうと、タヒチまでが約11時間、タヒチからさらに約5時間もかかり、昔も今も周辺には人が多く住めるような島らしい島はほとんどなく、広い海でかこまれている「絶海の孤島」です。気候は「海洋性亜熱帯気候」に分類されていて、年間平均気温は21度前後と、大変温暖な気候です。また、モアイ像が存在していることでも有名な島です。イースターという名称と、モアイという名称の由来は、どのようなものなのでしょうか。

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復活祭の日の夜に発見されたイースター島

イースター島の名前の由来は、1722年のイースター(復活祭=春分の日以降の、満月の日の次の日曜日)の夜に、オランダ海軍提督のヤーコプ・ロッヘフェーンがこの島を発見したことから、「イースター島」と名づけられた、といわれています。スペイン語では「イスラ・デ・パクスア」、先住民の間ではポリネシア語で「ラパ・ヌイ(大きい島の意味)」といわれています。19世紀の後半には、別名として「テ・ピト・オ・ヘヌア(=世界のへその意味)」や、「マタ・キ・テ・ランギ(=天空を見る目の意味)」といわれることもありました。

 

モアイの名前の由来は明らかになっていない

イースター島にあるモアイ像の「モアイ」の名前の由来については、現時点では明らかになっていません。ただしさまざまな説は存在していて、「『モ』は未来、『アイ』は生存という意味であり、アフ(=祭壇)にモアイ像を立てると生命を宿し、『アラガオーラ』という名称に変わった」、という説があります。イースター島の公用語はスペイン語なのですが、ポリネシア系先住民の間ではラパヌイ語も話されていて、モアイという言葉や由来は先住民によるところなのかもしれません。

 

ラパヌイ文化圏のネーミング

イースター島という名称は英語なのですが、イースター島にある地名や観光スポットは、基本的に先住民の言葉で表現されています。モアイの材料である凝灰岩を採石場所となっている火口跡は「ラノ・ララク」と呼ばれていたり、モアイ像の中でも帽子をかぶった形状のものがありますが、その帽子を「プカオ(ポリネシア文化圏で珍重されている「赤い鳥の羽飾り」をモチーフとして作られている、といわれています)」といったりしていて、現地の言葉が今も根強く浸透しています。このことも、イースター島の神秘性に深みを与えている、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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