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【第4回】アンコールワットを擁するカンボジアという国(前編)

アンコールワット

 

ユネスコの世界遺産登録にも登録されている、アンコールワットを含むアンコール遺跡は、東南アジアはカンボジアのシェムリアップという町に位置しています。
世界遺産には1992年に登録されていて、多くの観光客で賑わっています。
このアンコールワットを擁するカンボジアという国について、ご紹介します。

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正式名はカンボジア王国

カンボジアは、正式名をカンボジア王国といい、インドシナ半島南部である立憲君主制国家(君主が存在している政体、対義語は共和制となります)で、国の歴史としては1993年誕生と新しく、首都はプノンペンにあります。
この国が誕生する以前も、1954年から1970年まで同じ「カンボジア王国」と名乗っていた時代がありましたが、現在のカンボジア王国とは別物で、現在のカンボジア王国は、1993年の建国の際に、国民議会選挙にて民主政権によって樹立された国です。
1970年に旧カンボジア王国が倒れて以降、現カンボジア王国が誕生するまでの23年間は、カンボジア地域は内戦状態にあった、とのことです。

 

 

ベトナム戦争に関連

この地域は、長い間フランスの植民地として存在していましたが、第2次世界大戦を経て1945年に独立を宣言しましたが、終戦後は再びフランスの支配下(厳密には保護国)となります。
その後、1953年に独立し、翌1954年には旧カンボジア王国を樹立します。
このときの独立には、「独立の父」といわれている当時の国王シハヌークが深く関連しています(当時の日本の報道では、「シハヌーク国王」ではなく、「シハヌーク殿下」という表現としていた、とのことです)。

 
1965年に近隣のベトナムで起こっていたベトナム戦争が本格化した際には、カンボジア王国は来たベトナムを支持し、アメリカが支援している南ベトナムとは敵対関係となり、アンコールワットを含むカンボジア地域は、空爆にさらされる時代を迎えます。
このような混乱が治まるのにはさらに20年以上が必要となり、現カンボジア王国の樹立は1993年となりました。

 

 

メコン川とトンレサップ湖が中心にある

カンボジアの国土の中央部には、メコン川という河川と湖の複合体であるトンレサップ湖があり、その周辺にある平野部に、カンボジアの人口の約三分の一の人々が暮らしています。
トンレサップ湖の北辺にあるのが、アンコール王朝(またはクメール王朝)の遺跡であるアンコールワットで、カンボジアの国の象徴として、カンボジアの国旗に使用されています。

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カテゴリ: その他

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