古代の日本の都であった平城京や平安京には、「朱雀門(すざくもん)」という門がありました。この門は、天皇のいる宮城(大内裏)の南側の正面入口にあり、そこから南へ真っ直ぐ都の入口である「羅城門(らじょうもん)」まで「朱雀大路」という、都で最も道 …
日本ではあまり知られていませんが、古代の中国では四神とは別に東西南北の4つの方位に中央を加えた5つの方位を司る神鳥を表す、「五方神鳥」という考え方があります。つまり四神では南の方位を司る「朱雀(すざく)」だけが神の鳥でしたが、五方神鳥ではす …
四神のうち南の方位を司る「朱雀(すざく)」は、同じく中国大陸で古代から霊鳥・神鳥とされる「鳳凰(ほうおう)」と同一視されます。また、インド神話に登場する「ガルーダ」あるいは古代エジプト神話からギリシャ、ローマへと伝わって行った「フェニックス …
おそらく日本で最も古いと思われる、奈良県明日香村の「高松塚古墳」と「キトラ古墳」で発見された極彩色の四神の壁画。しかし高松塚古墳では、その4体の神獣のなかで「朱雀(すざく)」だけは失われていました。そしてキトラ古墳が発見され、古代日本で描か …
日本で風水ブームが起こり始めた1990年代よりも20年ほど前の1972年3月、奈良県明日香村の「高松塚古墳」を発掘調査していた奈良県立橿原考古学研究所の発掘チームが、古墳の石室のなかに極彩色に彩られた壁画を発見しました。 当時は考古学上の大 …
いまはだいぶ落ち着いてきたようですが、1990年代頃より日本で「風水ブーム」が起こりました。風水というのは、主に土地の相(地相)と「気」の流れの「陰」と「陽」を判断して、その土地に住む人に降りかかるかも知れない災厄を防ぎ、幸運を導こうという …
いまの私たちにとって「霊感」と言えば、何か怖いもの、特には幽霊を感じる感覚というのが一般的な共通認識になっています。 そういう意味では、もしかしたら大昔よりも逆に現代の方が、幽霊や霊的なものを身近に感じている人が多いのかも知れません。しかし …