中国の古代の天文学では、地球から見た宇宙である天球を東西南北の4つの区画に分け、それぞれに方位を司る霊獣(神獣)の「四神」を対応させました。つまり四神は地上の方位だけではなく宇宙の方位をも司ったわけです。 中国天文学の考え方によると宇宙(天 …
北の方位を司る「四神」の「玄武(げんぶ)」は、足の長い亀に蛇が絡みついた姿をしています。 別の記事でご紹介した古代の「亀卜(きぼく)」という、亀の甲羅を用いて行う「亀甲占い」があったように、亀は冥界と現世を往来し冥界からの神託を持って来る役 …
東西南北の各方位を司る、4種類の霊獣(神獣)である「四神」。東の「青龍」はその名のとおり龍で、西の「白虎」は白い虎、南の「朱雀(すざく)」は不死鳥の鳳凰と同じとされる鳥と、実在か空想かはともかくとしてそれぞれのイメージは名前から何となくつか …
中国神話の霊獣から東西南北を司る四神が生まれたのは、紀元前5世紀の初めから始まる戦国時代の頃のことだと考えられています。その頃、天体に「二十八宿」という28の星座のエリア(宿)が定められ、それが7宿ごとに4つの方角にまとめられて、それぞれに …
日本全国に8万社もあるという神社。その神社それぞれにほぼ建てられている鳥居は、その起源やなぜ「鳥居」という名前が付けられているのかは、実ははっきりとわかっていません。 鳥居とは、神社の神域と人間の俗界とを区分する結界の入口であり、一種の門で …
平城京や平安京といった古代の都には、四神のうちの南の方位を司る「朱雀(すざく)」の名を冠した「朱雀門」がありました。この門は、天皇の住居や朝廷の政庁がある大内裏の南正門にあたり、日本においては天上の統治者・天照大神の子孫である天皇を護り、天 …
四神の神獣のもととなった動物は?と言えば、「白虎」は虎で「玄武」は蛇が絡みついた亀、「青龍」は架空のものとはいえ龍。それぞれある程度はモデルが明確なのですが、「朱雀(すざく)」については架空の神鳥ということで、どうもどんな鳥がモデルになって …