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「ゲシュタルト療法」と「ゲシュタルト崩壊」の関連性

ゲシュタルト崩壊

「ゲシュタルト崩壊」というキーワードの関連して、「ゲシュタルト療法」というキーワードも、近年よく聞くようになってきました。
ゲシュタルトというキーワード自体、「ゲシュってるな」という若者言葉として使用されたりというように、ひと昔前の日本よりも知名度は上がってきているようにも見受けられるのですが、「ゲシュタルト崩壊」と関連がありそうな「ゲシュタルト療法」とは、どういった概念なのでしょうか。

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精神分析の領域に対するアプローチのひとつ

ゲシュタルト療法は、精神分析に関する領域における、なんらかの問題要素に対する改善を目的とした活動のアプローチのひとつであり、19世紀に生まれて20世紀まで活動していたという、ドイツ系ユダヤ人精神科医であるフレデリック・サロモン・パールズが創設した心理療法の学派のひとつのようです。

 
これは、「ゲシュタルト崩壊」でいうところの「ゲシュタルト」が存在しているという前提で、「ゲシュタルト」が意味する「一つの塊、集合体」自体を是と考え方で、問題を抱えた精神状態をクリアにするためのアプローチを構築する、といったもののようです。

 

 

過去を問わず今を考える

ゲシュタルト療法(ゲシュタルトセラピーともいわれています)の特徴として、「過去を問わず、今を語る」というものがある、とされています。
人間というものは、過去の体験や思い込み、思考、人間関係などから構成されていて、時系列的に現時点のみ切り取って考察することは困難なことが予想される存在なのですが、過去やその他のしがらみに対してあえて目をつぶり、今の時点での思考に集中するようなことを推奨しているようです。

 
確かに、「ゲシュタルト崩壊」における「何らか崩壊していく認識」というものは、時間的物質的なものの積み上げ=過去をなくしていくもの、塊としての認識をリセットし、パーツとしての構成要素=今現在を意識していく活動に他ならないのですが、崩壊する前のもともとの認識を取り上げて見ると、「今現在の認識そのものである」、ということはいえそうです。

 
これをベースに精神状態を良い方向にもっていくのが「ゲシュタルト療法」であり、精神状態の改善活動のひとつのアプローチであることは、間違いないようです。
ただし、ゲシュタルト崩壊という現象自体は、ゲシュタルト療法によってまったくなくせるようなものではないことは、一目瞭然です。
なぜならば、脳の処理機能として「ゲシュタルト崩壊」は厳然として存在し、その機能自体を消しさることは不可能だからです。

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カテゴリ: その他

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