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火星人襲来?!アメリカを震撼させた伝説のラジオドラマとは

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1938年10月30日、アメリカにおいて、ハロウィンの日の特別番組が放送されました。その内容は、音楽中継の途中で突然臨時ニュースが流れるという趣向のもので、臨時ニュースの骨子は「火星人による侵略が始まっている」というものでした。荒唐無稽といえばそれまでですが、結果としては、ラジオを聞いた聴衆が事実と勘違いして、大きな騒動となるような状況をもたらしました。

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この事実からは、少なくとも当時のアメリカの人々が、火星人に対して大きな関心を持っていたことがうかがえます。アメリカのフィクションラジオドラマの放送から数十年たちましたが、「火星人が本当にいるのか否か」というテーマは未だ解明されていません。ここでは火星人の存在可能性について考察していきます。

 

背景にあったナチス・ドイツの台頭

1938年当時のアメリカは、翌年に開戦する第二次世界大戦の前夜というタイミングでもあり、外部からの侵略ネタには相当に過敏になっていたことがうかがえます。

ラジオドラマは、H.G.ウェルズ原作のSF小説『宇宙戦争』から着想を得て作られていて、もともとの舞台が19世紀末のイギリスであったものを、20世紀のアメリカに置き換えたものでした。さらに当時の人気俳優であるオーソン・ウェルズ(「市民ケーン」や「第三の男」といった名作映画に出演していた、日本でも非常に有名な俳優で、彼は企画制作にも関わっています)が生放送で演じたこともあって、事実と勘違いした人々からの問い合わせがラジオ放送局に殺到したようです。

もっともこの話には確固たる証拠があるわけではなく、年月とともに尾ひれがついて、もはや都市伝説になっているきらいもあります(当時メディアとして台頭しつつあった、ラジオをけん制する意味合いもあったようです)。とはいえ、「火星人襲来」という、ややもするとオカルトの領域に分類されるような事象が、事実として捉えられたというところは、火星人の実現可能性に対して、多くの人々が関心を持っていた、という点において、注目に値します。

 

多くの映画で取り上げられ続ける「異星人」

火星人に関するフィクションドラマは、1930年代の「宇宙戦争」のラジオドラマだけではありません。1930年代のアメリカの無声映画「超人対火星人」をはじめとして、「火星地球を攻撃す」や「惑星アドベンチャー」、そしてラジオドラマの原作を映像化した「宇宙戦争」などがありました。特に1930年代のアメリカには、「異星人といえば火星人」という印象があります。

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カテゴリ: その他

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