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ブラックホールはなぜできる?天体の死が生む新たな事象

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ブラックホール発生のメカニズムとしては、物理学的には、「第二宇宙速度が、光の速度に達したときに、ブラックホールが発生する」ということが、説明されています。

光速は秒速30万㎞(地球の第二宇宙速度の実に約2万7千倍の速さです)であり、宇宙には「光速を超える速度はない」といいますから、ブラックホールが発生すると、光やモノなど、あらゆるものが無きものになって、すべてが吸い込まれてしまう、ということです。

ブラックホールが発生するには、「第二宇宙速度が光速に追いつく」シチュエーションが必要なのですが、この状況は、恒星が寿命を迎える際におこる「恒星の凝縮」が不可欠である、といいます。

ということは、恒星の寿命こそが、「ブラックホールが発生する原因=トリガー」となるのですが、ブラックホール発生の理由としては、「天体の凝縮」が理由なのでしょうか。

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地球はブラックホールになり得る?

地球は恒星ではありませんので、ブラックホール発生のトリガーを起こすことはありえないのですが、もし地球と同等の質量と重力を持っている恒星があったとすると、半径1㎝にまで凝縮された時に、ブラックホールが発生します。

天体の重力は、質量や物質との距離に関連しますので、もっと大きな天体の場合には、地球の場合よりも大きい体積の状態で、ブラックホールは発生する、と考えられます。

ちなみに地球が属している太陽系の中心の恒星である太陽の寿命は、あとおよそ50憶年といいますから、我々が生きている間、ひいては人類が存在している間に、太陽がブラックホール化して、何もかも吸い込まれてしまうような事態は、起こらないようです。

 

中心に落ちていくことで凝縮が起こる

それでは次に、「なぜ恒星が寿命を迎えると、天体の凝縮が起こるのか」を考えてみます。

太陽を例にして考えてみると、太陽は、核融合を自発的に起こしているがゆえに光を放っているのですが、燃料切れのような状態になってしまうと、核融合装置が死んでしまう、つまり「天体が死んでしまう」という状況になります。

そうすると、それまで重力として支えられていた、恒星に存在するあらゆるものが、燃料切れを起こした中心部に「落ちて」しまいます。その結果天体は、落ちるものがなくなるほどものが詰まった状態になるのですが、これが「凝縮」なわけです。

そして、極限まで凝縮された際に、宇宙でもっとも「早い」とされる光よりも早いエネルギーが起きて、光をも吸い込んでしまうという事象が発生するのです。

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カテゴリ: その他

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