ただの都市伝説でしょ?と、バカにできない迷信とジンクスの関係
ジンクスと似た概念で世の中に浸透しているもののなかに「迷信」があります。
日本で古くから伝わる「夜爪を切ると親の死に目に会えない」や、「夜口笛を吹くと蛇が来る」などは、ほぼジンクスに近しい存在です。
「黒猫が横切ると不吉な事が起こる」というのは外国でも同じように使われています。迷信やおまじないは、ジンクスとどのような関係性を持つのでしょうか。同じと捉えて問題ないものなのでしょうか。
ここでは、「迷信とジンクスの関係」を考えてみます。
迷信とは何か
そもそも迷信とはなんでしょうか。
物の本によると、「任意の人から見て、『その内容が合理性を欠き、社会生活に支障が生じたり、社会道徳的に不適切であると思われるもの』を迷信と呼ぶ」といった定義がなされています。
迷信の中には、昔から信じられ、言い伝えられ続けていたものも少なくありませんので、この迷信の定義は、あくまでも「現代の価値観においての迷信の立ち位置」であるといえます。
おまじないやゲン担ぎなども(こちらはいい意味で使われることが多い、という違いはありますが)、迷信と近い存在です。
「比較的古くから語り継がれてきていて、ジンクスより多くの世代の多くの人びとに既に浸透している」ところが特徴になります。
兄弟のような関係
迷信やおまじない、ゲン担ぎに対し、ジンクスの方は、個人的な経験則から始まって、近代に入って作られた比較的新しいものが多いことが特徴です。
現代人の生活の中から「○○したら○○がおこる」という形でどんどん作られ、広まっていますので、ケータイやスマホ、パソコン等、現代の機器が入ったジンクスも存在します。
どちらも人々が生活していく上でのひとつの判断基準として使用されていることから、古くから伝わっている迷信と、比較的新しいものが多いジンクスとは、兄弟のような関係なのです。
組み合わせて運を引き寄せる
迷信はおまじないは歴史が非常にある分、その背景に「多くの人の経験則」があり、たくさんの似たような教訓の類の中で淘汰されずに生き延びてきたことで、ある種の「信ぴょう性」を帯びています。
これに、直近の自分自身のジンクスを組み合わせて考えると、「あることを成就させたい」と考えた場合には、成功する可能性が高まるのではないか、と考えられます。経験則である迷信に、自分のジンクスをかけ合わせて、運を引き寄せたり、成功の選択肢を広げたり、といった効果を狙っていくことができるのです。