実はコントロールできる?見たい夢を見る方法
人間は必ず眠るものであり、日本人の平均睡眠時間は、およそ七時間半程度である、といわれています。
この計算によれば、年間約114日間分も眠って過ごすことになり、この事実だけでも、生命活動において、睡眠は非常に重要な意味を持つものであることがわかります。
夢と睡眠
過去には「眠らないでどれくらい居られるか」、ということに挑戦した人もいるようで、ひと昔前には、ギネスブックにも「不眠記録」というものがあったようですが、記録を作ったという、10日間程度眠らないでいたその人は、体にさまざまな変調をきたし、非常に危険な状態に陥ってしまった、とのことです。
このように、生命活動において重要な意味を持つ、睡眠という活動につきものなのが、夢です。眠っている間に、誰もが一度は見たことがあるという夢は、実はコントロールできる、つまり、「見たい夢を見ることも可能である」、という説があります。
眠りの重要性
睡眠についての研究は、現在もまだ完結していません。従って、眠っている間に見るという夢のメカニズムも、諸説あるものの、正確にはまだ完全には解明されていません。
睡眠に関するラットによる実験では、長時間眠らないでいたラットは、体毛が抜け落ちたり、眼球の動きが不自然になったり、免疫力が極端に低下したりして、死に至ってしまう、とのことです。
睡眠については実験がなされ、実験結果もまとめらているものの、夢の実験は、さすがにまだ実現していません。
しかし、太古の昔から夢については言及され続けており、眠っている間に、あたかも覚醒している時のように(またはぼんやりと記憶に残っている程度の場合もあります)、何らかの体験を実際におこなっているように感じながら、実は何も行動していない、という不思議な体験である夢は、非常に長い間、医学的にも宗教的にも、探求対象となり続けてきました。
体験的な実現方法のみ存在する「見たい夢を見る方法」
夢のメカニズムは、既に解明されて治療や投薬などの解決方法が確立している「病気」や「反射的反応」などの他の領域とは異なり、医学的、生物学的に未だ解明されていない領域でありながら、非常に多くの人間(というよりも、ほぼ例外なくすべての人間、といいきれそうです)が体験している生理現象であるという、非常にユニークな存在です。
このため、完全究明されていない領域にもかかわらず、夢をコントロールする方法、つまり、「見たい夢を見る方法」は、多くの人々の実体験として、数多く伝えられています。