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明晰夢が起こる理由:明晰夢は幽体離脱に類似する?

睡眠
 
幽体離脱は、あたかも肉体と意識の分離が起こっているかのような証言を、事後に当人が語ることで成立している概念なのですが、第三者が客観的にこの事象をとらえることは非常に困難であり、いまだ科学的医学的な真相究明はなされていません。

同じように「当人だけが認知し、信じている、事実または体験感覚を持つ事象」の代表的なものとして、「夢」があります。夢のなかでも、幽体離脱と類似しているものとして認識されているのが「明晰夢」です。

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明晰夢が謎の解明のカギになる

幽体離脱を紐解くにあたって、並行して有力な類似事象の掘り下げをおこなえば有効に働きそうなことは想像に難くないですが、そういった意味で、明晰夢の研究は、幽体離脱の解明に向けた大きなヒントになる可能性を秘めています。

科学的には、人間は眠っている間に必ず夢を見ているとされ、眠りから覚めた後には、多くの夢は忘れ去られてしまっている、といいます。この中で明晰夢は、「これは夢である、と自分自身が自覚している夢」という位置付けになります。

通常の夢と明晰夢の違いの背景には、「自分自身の認知の問題」が見えてきます。夢の世界で「これは夢である」と自覚しているということは、つまり「眠っていて意識がないはずなのに、夢を見ている自分自身を認識している何か(自我や意識と表現されることの多い、なんらかのもの)が存在している」、ということです。

 

前頭葉の機能が関係する明晰夢

幽体離脱は、事象を起こす原因の考え方の違いから、体外離脱やアストラル投射などのいろいろな呼称を持ちますが、明晰夢の存在は、その原因を「脳の機能」に求めている、というところが基本的なスタンスのようです。

明晰夢が起こる直接的な原因は、「半覚醒状態(=眠りに落ちる直前というイメージ)の前頭葉」にある、としています。前頭葉は、人間の脳のたくさんの機能のうち、意識や思考、長期記憶などをつかさどる部位であることが知られています。

前頭葉は、眠っている間に、海馬という部位と連携して、完全に覚醒している時(=人間が起きて活動している時)の情報を整理し、脳の各記憶域に格納している、といわれています。

 

眠りがなければ情報は整理されない?

この科学的事実を前提として考えていくと、いくつかの仮説が浮かび上がります。「人間は眠らなければ情報を整理できない」と考えられると同時に、幽体離脱が「脳の機能が半覚醒状態特有の事象」であるとすると、つまり「誰もが既に体験しているが、覚えていないだけである」とも考えることができます。このあたりは、まさに日常における「夢の捉え方」と同じである、といえます。

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カテゴリ: その他

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