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世界で最も邪悪な男・魔術師アレイスター・クロウリーとは

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中世ヨーロッパで大きくクローズアップされた錬金術師ですが、これよりもはるか以前から、人間の持つオカルティックな好奇心や興味の領域を担っていた、とされているのが、魔術師の存在です。

錬金術師の活動のピークが17~18世紀頃であったことに対して、魔術師は実に長い期間、人々の耳目を集め続けています。このことは、魔術と錬金術の本質的な違い(その目的が人間の内面と外面に大別されること)にもとづくものである、と考えられます。

19~20世紀に活躍した魔術師アレイスター・クロウリーは、比較的近年、主にイギリスを中心としたカルチャー全般に大きく影響を及ぼした人物として知られています。

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トートタロットにあらわれたアレイスター・クロウリーの世界観

イギリスのビートルズをはじめとして、世界のトップアーティストに数多くのフォロワーを生んでいたという儀式魔術師アレイスター・クロウリーは、その独自性をタロットカードの分野でもいかんなく発揮しています。

タロットカードは、一般的には78枚ひと組で、4人の人物を象徴的なマークとして使用している小アルカナと、寓意的な絵面が描かれている大アルカナで構成されています。

アレイスター・クロウリーが考案したというトートタロットの特徴として、例えば従来では「正義」として定義されていたカードが「調整」と解釈されていたり、「節制」が「技」に置き換えられていたりと、従来型より人間の根源的な部分に対する深堀りがなされたものでした。

大アルカナにおける「正義」と「力」の番号が入れ替えられていたところにも、彼独自の世界観があらわれています。

 

死後に評価が上がったクロウリー

このあたりがアレイスター・クロウリーが当時のマスコミに「世界で最も邪悪な男」と評されていた所以である、ともいえそうですが、トートタロットが彼の死後に発表されたように、イギリスのミュージシャンをはじめとした世界のアーティストたちにフォローされるようになっていったのも彼の死後何年も経てからのようです。

大学時代に当時の秘密結社と接触し、後年自ら神秘主義結社「銀の星」を創設したり、東方聖堂騎士団(略称O.T.O)のイギリス支部であるMysteria Mystica Maxima(略称M.M.M)を開設したりと、オカルティズムの啓もうには余念がなかったようですが、1947年、最後はイギリスのとある片田舎で、自身が得ることになる後の名声を知ることなく、72歳の生涯を静かに閉じています。

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カテゴリ: その他

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