> >

レッドプラネットの異名を持つ火星の謎:火星を構成する要素

火星

太陽系に4つ存在している地球型惑星のひとつである火星は、レッドプラネットという異名をもつとおり、衛星写真で見ると、青い地球と比較して赤い姿をしています。岩石や金属など、構成要素が地球と近い火星には、以前から「地球と同じように、生命体が存在しているのではないか(つまり火星人が住んでいるのではないか)」、と考えられています。

スポンサードリンク

 

 

二酸化炭素が主な要素

現時点での調査によると、火星の大気は金星と同じく主に二酸化炭素で構成されている、とのことです(95%が二酸化炭素、3%が窒素、残りは酸素や一酸化炭素などです)。一見地球との類似がみられるのですが、大気の質量は地球の5148テラトンと比較して、わずか25テラトンであるとのことです。

 
これが何を示しているかというと、「(少なくとも)地球に存在している人間と同じような機能を持つ生命体の存在可能性は高くない」、ということです。しかし、過去に描かれてきたいわゆる「火星人」の姿から想像できるように、生命体の姿は必ずしも人間と同じではありません。まったく違った姿や機能を持つ生命体、ひいては「生命体である」という定義をも異なる、人間とは全く違った生物である可能性も考えられます。

 

 

映像第1弾は1976年アメリカ

火星は古代からその存在が認識され、占星術や建造物のモチーフなどに用いられてきましたが、実際に映像ベースで存在が確認されたのは、それほど大昔のことではありません。1976年にアメリカが打ち上げた火星探索機、バイキング1号と2号が、初めて地球に火星の映像を電送したのです(探索機としての活動は、1976年の軟着陸から、1978~1980年頃まで続けられました)。

 
それ以前にも、旧ソビエト連邦の火星探索機であるマルス3号や6号が、火星への着陸には成功していましたが、およそ20秒ほどで探索機からの信号が途切れてしまい、地球上での映像確認には至らなかったようです。
その後も1990年代のマーズオブザーバーやマーズグローバルサーベイヤー、マーズバズファインダーなどの計画を経て、現在も火星探索計画は継続しています。日本でも1998年に、「のぞみ」という名の探索機が火星に向けて打ち上げられましたが、火星から1000キロメートル地点まで接近できただけで、火星の軌道への導入を断念した、とのことです。
このように、莫大な予算をかけた、数々の計画がこれまで実行されてきているのですが、いずれの計画も火星の全貌の解明には至っておらず、火星の謎はベールに包まれたままになっています。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: その他

Comments are closed.