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奈良県桜井市初瀬 長谷寺(2)長谷寺の東隣にある與喜山探訪。天の岩戸神話に遭遇

與喜山

 

奈良県桜井市初瀬のパワースポット長谷寺は、レイライン上にある長谷寺に行ってきました。

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◆太陽の道 長谷寺(1)
◆太陽の道 長谷寺(2)與喜山

 

 

與喜山

長谷寺を巡った後、もう少しこの初瀬の地を巡ってみようと長谷寺の東隣にある與喜山にも足を運んでみました。
與喜山は長谷寺と同じく北緯34度32分線のレイライン上にあり、初瀬川にかかる美しい朱色の橋を渡り、一直線上に伸びた石段を登り切ると、そこには石垣の上に鎮座する豪壮な社殿が。
これこそが與喜山中腹にある與喜天満神社の本殿。
その泰然としたたたずまいにただただ圧倒され、身が引き締まる思いがしました。

 

 

與喜天満神社の御祭神

與喜天満神社の御祭神は学問の神様として有名な菅原道真公。
何でも初瀬に住む神殿太夫武麿の夢枕に菅原道真が立ち、與喜山を「良き山」と仰せられ神鎮まられたとか。

 

菅原道真の等身神体像であり、重要文化財でもある日本最古の木造天神坐像もこの神社に祀られていました(現在は奈良国立博物館に寄託されています)。
という訳で、入試合格など学問成就のため参拝なされる方が多い様です。

 

 

天の岩戸伝説の再現も

また與喜天満神社境内には鵝形石、沓形石、掌石の3つの磐座があり、あの「天の岩戸」の神話を再現しているとのこと。

 

古代大和国では太陽が登る神聖な山として與喜山が崇められていたこと、太陽神・天照大神降臨伝承、天照大神に奉仕する斎王が潔斎(沐浴などをして身を清めること)行った泊瀬斎宮があったといわれている地、など太陽信仰とも深く結びついているようです。

與喜山

 

 

本宮伝承地域の石碑

與喜天満神社からさらに長谷寺の門前町沿いを散策していますと、お土産物屋さんと家屋の間にある細い路地から、美しい朱色の赤い橋が見えていたので足を延ばしてみると、「元伊勢 伊豆加志(厳橿)本宮伝承地域」なる石碑を発見。

 

そう、ここ長谷山口坐神社は2013年に式年遷宮で湧いた伊勢神宮が、伊勢の地へ遷る前に一時的に天照大神が祀られた地・元伊勢の1つだといわれています。
元伊勢の石碑から石段を登ると與喜天満神社には及びませんが、石垣の上に鎮座する立派な本殿がありました。

與喜山

御祭神は大山祇大神、天手力雄神、豊秋津姫命の三神ですが、天手力雄神と豊秋津姫命はこの地が元伊勢だった頃の名残だともいわれています。

 

 

伊勢神宮との関わりの深さを実感

万葉集において「隠口(こもりく)の泊瀬」と呼ばれた初瀬。
現在も「隠口」という言葉にふさわしい山深き地であり、長谷寺を中心とした観音信仰の聖地といった感はありますが、古代には伊勢神宮と関わりの深い太陽信仰の息づく地でもあったことは、今回訪れてみて深く感じることができました。

 

非常に洗練された長谷寺、今もなお土俗的な雰囲気を残している與喜天満神社や長谷山口坐神社、さらに長谷寺の奥宮である瀧蔵神社と、趣きの異なるパワースポットが堪能できる初瀬は、北緯34度32分線レイラインの中でも屈指のパワー溢れる地だと思われます。

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