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龍王山歴史と健康の道コース~パワースポットが点在する天理市の登山道

奈良県にある山の辺の道は日本最古の道といわれており、現在でもハイキングコースとして人気があります。

 
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天理教と天理高校で有名な奈良県天理市を境に、天理市から奈良市にかけての道を北コース、天理市から桜井市にかけての道を南コースと便宜上区分され、特に南コースは神社や寺、古墳などの旧所名跡が数多くあり、歴史ファンにはたまらないハイキングコースとなっています。

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さて、その山の辺の道南コースの中程に龍王山という山があるのですが、標高586mとちょっとした登山にはもってこいの山であり、パワースポットが点在する山でもあります。「龍王山歴史と健康の道コース」と名付けられ、3つの登山道が整備されています。

今回は天理市トレイルセンターを起点に、長岳寺コースから龍王山に登ることにしました。天理市トレイルセンターは入館無料で、資料の展示や休憩場所の他にシャワー室、駐車場も完備されており、登山のベース地にするにはもってこいです。

田園風景が広がる道を行き、柿畑の中をしばらく歩いて行くと地蔵菩薩の石仏が見え、いよいよ本格的な登山道となります。

 

地蔵菩薩の石仏を越え、本格的な登山道へ

途中、かなり急勾配な箇所もありますが、鎖や金網が敷かれており比較的整備された登山道と言えるでしょう。しかし、整備された登山道とはいえ、ある程度の装備を整えていないと転倒その他事故につながる可能性が大いにあるので油断は禁物です。

山頂に向かう途中、山頂とは別に長岳寺の奥ノ院・不動明王石像へと向かう分岐点があり、標識に従い右折します。緩やかな起伏のある道を進むと、龍王山にあるパワースポットの1つ、長岳寺奥ノ院・不動明王石像が左手に見えてきます。

 
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不動明王石像は登山道から見て少し高台にあるので登山者を見下ろす形となり、疲れと相まってか、まるで天から見守ってくれているかのように感じます。また1人の場合、周りを森林に囲まれた密閉空間にて不動明王石像と1対1で接するため、非常に静謐で神秘的な時間を過ごすことができます。春には不動明王石像の背後に山桜が花開き、今とは違った雰囲気となるので何度か訪れたい場所でもあります。

 

不動明王石像から山頂を目指す

また、この不動明王石像に来る途中に、ぽっかりと開いた大きな穴があり、あまりに唐突に現れるものですから面食らい思わず立ち止まってしまうことも。

 
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どうやらこれは龍王山古墳群といわれるものの1つで、円墳とこのような横穴墓が600墓以上あるらしく、今回の長岳寺ルートとは別の崇神ルートから登頂すると数多く見れるとのこと。中を覗いてみましたが当然ながら真っ暗でした。

 

藤井龍王社の御神木

不動明王石像から再び山頂を目指し、枯れた杉が整然と並ぶ森を抜けると、舗装されたアスファルトの道路に出ます。山頂まではあと少し、息を整え顔上げるとそこには二叉の大きな杉の木が天に向かって伸びているではありませんか。

 
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藤井龍王社の御神木で、まるで二匹の龍が天に向かい登っていくかのような風情は爽快なものがあります。雨乞いの神様を祀っているせいか、ここに来るといつも雨が降ってきそうな空模様になる不思議。

個人的には龍王山に点在するパワースポットの中で一番好きな場所です。しばらく見とれていたかったのですが、社には蜂が巣を作っているらしくとても危険な状態なので、あまり近づかない方が良いでしょう。

 

龍の姿を幻視する柳本龍王社

藤井龍王社の手前には、本日紹介したい龍王山に点在するパワースポットの最後を飾る柳本龍王社へと向かう標識があり、最後の力を振り絞って向かうことに。

なだらかな坂道を登り見えてきたのは小さな円形の池と、その池の背後にある小さな社。柳本龍王社です。周りは注連縄で囲まれており近づくことはできません。

 
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夏頃には今よりも草深くなり、注意書きにもある通り蛇の姿を視認することがあります。この蛇が社の前にある円形の池に入ると龍になって……などと取り留めの無い想像に思いを馳せることも。

日差しがなかなか入ってこない場所にあるせいか、はたまた伝説上の生物・ツチノコの目撃談があるからでしょうか、長居をしていると背筋のあたりがゾワゾワとしてきます。そう、この龍王山には、ツチノコの目撃談が多数よせられている山でもあるのです。

 

龍王山の山頂へ

柳本龍王社を後にし山頂へ。山頂はかつてこの龍王山に築かれていた十市城南城跡にあり、夜景スポットとしても有名。大和盆地一帯を見渡せ、環境が整えば遠くは明石海峡大橋を撮影することも可能。疲れも吹き飛ぶ光景です。

 
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山頂を真っ直ぐ目指すあまり、本日紹介したパワースポット、長岳寺の奥ノ院・不動明王石像、藤井龍王社、柳本龍王社を素通りされる方が多いのですが、せっかく来られたのですから、これらパワースポットにもぜひ立ち寄ってみてください。何かしら感じるものがあると思いますので。

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