古墳ブーム到来!話題のパワースポット、五色塚古墳に行ってきました
2014年は古墳ブームが到来する、とテレビなどでは言われていますが、ネットを中心に願い事が叶うパワースポットとして話題になっている五色塚古墳に行ってきました。場所は兵庫県神戸市垂水区。そう、都市部の真ん中にあることでも話題の古墳です。
JR垂水駅からロータリー沿いに西に歩くと、五色塚古墳への案内標識があります。標識に従い細い坂道を上がって行くと、そこはいかにも神戸らしい閑静な住宅街。地図を片手にやって来たのですが、「この閑静な住宅街にあの巨大な前方後円墳が本当にあるのか…」という不安が頭を過るくらい普通の街並が続きます。
しばらく歩いているとやがて公園らしきものが見えてきて、それが五色塚古墳だと気づくのにそう時間はかかりませんでした。
住宅地の中にある古墳
マンションや住宅の横に、突如として前方後円墳が現れるというのは、想像以上に感動的なもので、胸の高まりが抑えられず入り口まで思わず小走り。
4世紀末から5世紀初めの間に築造されたといわれ、どのような権力者が埋葬されていたのかは不明ですが、全長194mは兵庫県下最大の規模。何よりも古墳全体が石に覆われている姿というのは、古墳といえば樹木に覆われている姿しか想像できない私にとっては、とても新鮮な光景。
これら約220万個ほどの敷き詰められた石は、夕日に照らされると五色に輝いたとのことから、五色塚古墳という名の由来にもなったとか(諸説あり)。鰭付朝顔形埴輪や鰭付円筒埴輪のレプリカも古墳上に整然と並んでおり、その景観に圧倒されます。まあ、これが本来の古墳の姿なのですが。
古代と現代の架け橋
古墳上からは神戸の街並み、JRの電車、瀬戸内海、そして明石海峡大橋がぐるりと見渡せ、古代と現代が入り混じる奇景が広がっています。
この日は休日ということもあってか、リュックを背負った中高年の団体が何組も訪れておられ大混雑。写真を撮りたい方は平日の夕暮れ時が良いかもしれませんね(開放時間は午前9時から午後5時まで)。
その中で、古墳の後円部(鍵穴型の円の部分)の真ん中に立ちずっと空を見上げる女性2人組の姿を発見。
長時間ずっとその場を動かず空を見上げておられる姿がとても印象的だったので、帰ってから色々調べておりますと、そこはどうやら五色塚古墳中随一のパワーが集まる場所だとのこと。そんなこととは露知らず、肝心なところを素通りして帰ってきてしまった自分に深く反省しきり。
五色塚古墳に限ったことではありませんが、パワースポットに行かれる際は、ぜひ下調べを念入りに行うことを推奨いたします。
一番肝心なとこはスルーしてしまった訳ですが、立ち入り禁止や未整備の古墳が当たり前のものだと思っていた身としては、五色塚古墳のように整備され、古墳上を歩けるというのは、想像だけでなく視覚の上でも古代の息吹を感じることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。