橿原神宮のパワースポット末社・長山稲荷神社に行ってきました
奈良県橿原市にある橿原神宮は初代天皇とされる神武天皇を祀った神社で、元旦や2月11日の紀元祭には多くの参拝者で賑わいます。大和三山の1つである畝傍山の麓にある外拝殿、内拝殿のシンプルかつ雄大な建築は特に目を引くものがあります。
さて、橿原神宮の境内を南神門から抜けると深田池という池があり、その深田池のほとりは地元の人々がラジオ体操やバードウォッチングなどを楽しむ憩いの場所となっており、ご老人の方々が談笑に耽るのにもってこいの休憩所もあります。
その休憩所に隣接するのが、本日紹介したいパワースポットである長山稲荷神社です。橿原神宮とは対照的なまでにひっそりとたたずんでいる神社なので、存在に気付かない方々も多いかもしれませんね。
朱色の鳥居群に迎えられて
京都にある伏見稲荷をちょぴり彷彿とさせる朱色の鳥居群が、畝傍山の鬱蒼とした森の中から伸びており、この日はあいにくの曇り空ということもあってか、鳥居を1つ1つ潜っていくごとに闇が深まり、体感温度が下がっていくのを感じました。
橿原神宮が御鎮座する以前から地主神としてこの地に祀られていたそうで、現在の御祭神は、五穀豊穣の神である宇迦能御魂神、食物を司る女神である豊宇気神、百貨店・商売の神である大宮能売神の御三神。
鳥居の撮影に夢中になる私に、参拝を終えられた年配の観光客らしき女性が話かけてこられ、「ここは本当に凄いですね」と仰られ去って行かれました。その意味深な言葉を受けて、いよいよ本殿へ。
外界から遮断された長山稲荷神社本殿
本殿は鳥居と同じく朱色で、長辺約3mほどの整備されたスペースがあり、何か外界から遮断された密閉空間と言いますか、とても不思議な感じのする空間が広がっていました。自然と背筋がピンとする冷気と相まって、柏手を打つ私の手も少し震え気味だったように思います。
参拝を終え、また鳥居を1つ1つ潜り来た道を帰っていると、今度は大きな体をした白人の若者が熱心に長山稲荷神社の鳥居を撮影していました。文化は違えど何か思うところがあったのでしょうか。
橿原神宮を参拝なされたなら、ぜひ末社である長山稲荷神社の方にもぜひ足を伸ばしてみてください。日常では味わえない感覚を感じることができると思いますので。