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ソロモンの鍵~ソロモン王が残した2つのグリモワール

引き寄せの法則
古代イスラエル王国の最後の王である、ソロモンの名を冠した『ソロモンの鍵』という書物には、「大鍵」と「小鍵」、ふたつの種類が存在しています。これらはグリモワール(フランス語で魔術という意味)と呼ばれるジャンルに区分される書物ですが、そこには驚くべき内容が描かれています。

多くのオカルティックな書物の中で、群を抜いて有名な書物である『ソロモンの鍵』には、どのような内容が描かれているのでしょうか。

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ヨーロッパで流布していた魔導書

グリモワールは、別名グリモワ、グリモアなどとも呼ばれており、基本的には魔法に関する奥義や、悪魔や天使を呼び出す方法・手順、呼び出す際に必要な魔法円のデザインなど、非常に秘匿性の高い内容が著されている、といいます。

その中でも『ソロモンの大いなる鍵』という書物は、『教皇ホノリウスの奥義書』と並んで、数あるグリモワールを代表する内容となっています。作者不詳で、かつ複数の人物によって古写本の伝承が文字化された書物なのですが、その多くの著述は15世紀頃に書かれ、その後17世紀から19世紀頃にかけて、ヨーロッパ全土に広まったもの、といわれています。

 

大鍵の方が本物?

『ソロモンの小さな鍵』のほうは、『ソロモンの大いなる鍵』をしのぐ知名度を持っているのですが、「ソロモンの鍵」は本来は『大いなる鍵』のほうを指している、といわれています。

『大いなる鍵』のほうは、比較的、魔法円や護符(日本語でいうところのお守り。「ペンタクル」とも呼ばれています)といった図が豊富に掲載されていて、『小さな鍵』のほうは、4~5種類の魔法書をあわせて編纂したグリモワールである「レメトゲン」の呼称(一説によるとそのうちの「ゴエティア」という章のみを指す、ともいわれています)とのことです。

いずれの書物も、19世紀のイギリスのオカルティストであるサミュエル・リドル・マザーズ(別名マグレガー・メイザース)が関係している、とされています。

 

著者は本当にソロモン?

古代イスラエル王として高名なソロモンの名がついている書物ですが、原本が残っていないため、本当にソロモンが著したのかどうか、またソロモンが『ソロモンの鍵』に記載されている方法で悪魔や天使を本当に召喚できたのかどうかは、明らかになっていません。

しかしその方法は細部にまで詳細に記載されており、オカルティストにとって理想的な書物のひとつである、といわれています。

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カテゴリ: その他

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