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解明は近い?インターネット経由で脳の信号を具現化する

念力

2013年にアメリカでおこなわれた念力実験について、日本の「反オカルトの旗手」ともいえる、早稲田大学名誉教授である大槻義彦氏が、賛同とはいえないまでも一定の理解を示し、自身のブログで今後の成り行きを見守る旨の意思表示をおこなっています。この実験の行方として、念力は本当にその存在が証明されていくのでしょうか。

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インターネットと電気信号

脳の信号を電気信号に変えること自体は、以前から科学の世界では定説になっていました。脳全体では千数百個にものぼるという神経細胞は、電気信号を発しながら、互いに情報や支持の伝達、共有をおこなっています。神経細胞はニューロンと呼ばれ、なんらかの刺激によって興奮状態となり、その状態を別の細胞に伝えていきます。何度も伝えられた場合には「伝達経路(シナプスと呼ばれています)」が形成され、情報伝達の迅速化をも自動的におこなっている、といわれています。こういった脳の仕組みをモデルにしたコンピュータもすでに開発されていて、ニューロコンピュータと名付けられています。ニューロンが受けた刺激は、シナプスから発せられる「神経伝達物質」という化学物質を介して、別の神経に伝達されるそうです。
今回の実験では、刺激、つまり電気信号を、インターネットを介して人工的に別の人間の脳に伝達させたもの、とみることができます。インターネットは、そもそも「電気で信号を送る仕組み」であったことから、この実験の信ぴょう性の高さもうかがえます。

 

 

真相解明まであと少し?

電気による信号の初歩的な姿としては、モールス信号をあげることができます。モールス信号は、1800年代にアメリカのサミュエル・フィンレイ・バジャー・モールスという人物が開発し、特許を取得して世の中に広まったのですが、簡単に言えば、長い電気信号と短い電気信号(ドットとダッシュ)の組み合わせで、「電信」と呼ばれる伝達をおこなうもので、モールス信号の時代にすでに「電気信号による伝達」というコンセプトが使用されています。その後電話ネットワークが広まり、現代ではインターネットがあらゆる情報を電気信号に変換して、瞬時の伝達を実現しています。「人間が念じることで、ニューロンやシナプスが電気信号と認識し、これをインターネット経由で別の人に伝える」という、一見荒唐無稽のアイデアは、インターネットと同じ原理で解明される可能性は、非常に高いのではないでしょうか。念力の解明まで「あと一歩のところまで来ている」、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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