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(後編)予知という現象と夢の関係性。使われていない97%の脳

予知夢

 

「人間の潜在意識」というものは、その言葉のとおり、(あくまでも現代医学おいては、ですが)当人の意志の力を持ってコントロールできない領域であり、心霊現象や予知、予知夢、予言、人間に共通する宗教的概念等、論理的医学的な説明・検証は着地しきれていないが、現実問題として当人はそのように認識している、場合によっては当人以外の人間も同時に認識している」、といった位置付けの概念です。潜在意識のメカニズムを紐解きながら、予知と夢の関係について、さらに掘り下げて考察していきます。

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潜在意識と顕在意識

予知や予知夢は、潜在意識が作用して起こっている現象である、という見方が一般的ですが、潜在意識の研究は、19世紀オーストリアの精神分析学者の大家であるジークムント・フロイトや、スイスの精神医学・心理学者のカール・グスタフ・ユングらによって、専門的な研究の礎が築かれ、現在もその研究は継続されています。

 
こういった分野の研究の中で、現代では既に一般的になっている概念として、「脳という人間の器官について、普段私達が意識的に使っている(=つまり顕在意識)のは3%程度であり、普段まったく使っていない(と考えられている)潜在意識(=無意識)が、実に脳全体の97%を占めている」、というのです。

 
私たちは日々の活動の中で、数え切れないほどの判断や認識をおこなって、脳以外の全身を使って毎日を過ごしています(人間は、原則脳の指示によって全身を運動させているのです)。なんと、脳全体のたったの3%で、顕在意識、つまり意識的なコントロールをおこなっているのです。

 

 

97%の脳の働きとは

では、通常は使っていないとされている、脳の残りの97%の部分、つまり潜在意識は、どのような働きを持っているのでしょうか。この問いに対するヒントこそが、予知であり、夢なのです。
一説によると、「潜在意識の処理能力は、顕在意識の数万倍である」、とのデータがあります。ものすごいスピードで情報処理ができるということです。

 
また、潜在意識には、顕在意識とは比較にならない規模のデータが蓄積されています。ここに、無意識下にあるとされる「幼少期の原体験」や、顕在意識ではまったく気にも留めなかったようなことが、しっかり蓄積されています。これらをランダムに取り出して見せているのが夢で、無作為な組み合わせで作成された夢の中に、現実に起こるパターンがあったとしても、確率論的にもまったく不思議ではありません。
このまま研究が続けば、潜在意識、夢、そして予知、これらの相関関係が判明する日も、そう遠くないかもしれません。

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カテゴリ: その他

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