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ヴォイニック写本は錬金術師が作成したという話は本当か?

ヴォイニック写本

 

イタリアにあるモンドラゴーネ寺院で、1912年に発見されたというヴォイニック写本は、現在存在しているどの言語体系にも合致しない、不思議な言語で書かれ、未だに内容が解読されていない、かなりユニークな奇書です。
ポーランドの革命家にして古書収集家のウィルフリード・ヴォイニッチ氏によって見出されたこの本は、発見されるまで約250年間も、寺院の書庫に眠っていた、とのことです(この事実は、本と一緒に発見された書簡から判明しています)。
一説によると、中世の錬金術師が、半ばジョークの類としてヴォイニック写本を製作した、といわれていますが、本当なのでしょうか。

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17世紀に本格的な解読をおこなおうとした

書簡によると、17世紀時点で、二人の学者がヴォイニック写本の解読に挑み、いずれも失敗したことがわかっています。
物理的な観点からは、写本の材質(羊皮紙)から、おそらく1470年から1500年頃には既に存在していた、と思われますが、正確な製作日時は判明していません。

 

 

100年経ってもわからない

発見から100年経った今も、解読は成功していません。
このため、ヴォイニック写本について、いくつもの仮説や推論が発表されていますが、その中でも特にユニークなものが、「中世の錬金術師で、イカサマ師としても名を残しているエドワード・ケリーのでっちあげ説」です。
この説は、現代では不可能であることが判明している錬金術のイメージも相まって、長年多くの支持を集め続けています。
しかしそれにしても、かなり専門的な知識を持って書かれたことは間違いないようです。

 

 

大学教授や暗号家、文献学者などが調査を続けた

直近100年の間には、1920年代に調査をおこなった大学教授をはじめ、1940年代の暗号家、1980年代には文献学者も解読に失敗しています。
しかし手がかりを得ることには成功していて、「全編でたらめに書いたとするには、あまりにも文字の規則性がある」ということです。
このため、「もともと既知の言語で書かれた本を、なんらかの規則性を持って、ヴォイニック写本に書かれている形態に変換したのではないか」、との説が有力になっています。

 
かなりの根気や工数を要するため、中世の錬金術師が作者の仮説としてあげられた、というのが真相のようです。
また、既知の言語(ローマ字)で置き換えた場合に、ほぼすべての単語において、既知の配列と一致しないことが分かっています。
このことから、まったくの未知言語であることを、逆説的に否定している、とも考えられます。
結局のところ、事実関係が判明するまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

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カテゴリ: その他

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