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人類発祥の地?ジェームス・チャーチワードによるムー大陸伝説


 
現在に伝わっているムー大陸伝説の大枠は、1930年前後に発表された、アメリカ在住のイギリス人作家、ジェームス・チャーチワードの著書『失われたムー大陸』によって形作られた、とされていますが、チャーチワード氏の経歴詐称疑惑(本人は自称イギリス軍大佐と述べていますが、公式な記録には残っていません)や、ムー大陸伝説の情報源といわれるナーカル文書の実在可能性に疑問符がつく(学術的には今も認められていない、とのことです)など、その信ぴょう性に関する評価は、現在も定まってはいません。とはいえ現代に伝わるムー大陸のストーリーのベースとなったことは事実です。ここでは、ムー大陸の誕生から、消滅までの経緯の概要ストーリーを、チャーチワード氏の著書をベースに辿っていきます。

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5万年前にはムー大陸は存在していた?

ムー大陸は、5万年前(一説によると7万年前ともいわれます)には既に存在し、人類はムー大陸で誕生した、とのことです。人類の祖先となる、アウストラロピテクスなどの猿人は、500万年前から150万年前にはその存在が確認されていますし、原人と位置づけられているホモ・エレクトゥスは、200~150万年前に存在していた、といわれていますので、7~5万年前であれば、クロマニヨン人(猿人や原人との比較において、旧人と呼ばれています)の時代に該当します。その後、現在の人類の原型となる、ネアンデルタール人などの新人が登場しますが、学術的にも時期は明確になっていません。こういった経緯もあり、ムー大陸においていわゆる新人(現在の人類の原型)が初めて誕生していたとしても、不思議ではありません。

 

エデンの園はクイの国?

当時のムー大陸は、クイの国とも呼ばれ、その様子は後に旧約聖書の世界で知られる、エデンの園そのものであった、とのことです。暮らしている人々の人種はさまざまで、現代において世界中に存在している、白人や黒人、黄色人種、褐色の人種など、網羅的に存在していました。その数およそ6,400万人、10個ほどの種族に分かれ、太陽神の化身とされる最高位の神官、ラ・ムーを中心として、平和に暮らしていた、といいます。チャーチワード氏の説では、ムー大陸の大きさは、現在の太平洋の幅いっぱいに至るくらいの巨大な大陸であった、としています。ちなみに、ギリシャの哲学者プラトンによって始めて唱えられ、ムー大陸と同様に「かつて存在し、現在は消滅してしまった大陸」とされているアトランティスは、大西洋に存在していたといわれていますが、その大きさはムー大陸よりもかなり小さいものだったそうなので、ムー大陸の規模は、相当大きなものである、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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