> >

プラトンの著書に書かれたアトランティス大陸の消滅伝説とは?

7352463e091501182c5cc2c35199f4ff_s
 
伝説の大陸アトランティスと、その消滅に関する伝承の根拠のひとつとして、古代ギリシャの高名な哲学者であるプラトンの著書である『ティマイオス』と『クリティアス』が有力な手がかりとなるところは周知一致するところなのですが、アトランティス大陸が語られるに至った背景を深堀していくと、当時に価値観や思惑、周囲の国々との距離感など、さまざまなものが見えてきます。

スポンサードリンク


 

ソクラテスの弟子、アリストテレスの師

古代ギリシャの優れた哲学者として、現代に名を残す人物としては、プラトンをはじめ、ソクラテスやアリストテレスが有名ですが、少なくともこの3名は、師弟関係で結ばれていました。ソクラテスの弟子がプラトンで、プラトンの弟子がアリストテレスである、といわれています。このため、思想の根底にある価値観や、(政治的国家的、または思想的に)目指すべき方向感や方針は、ほぼ同じだったのではないか、と思われます。当時を代表する賢者が言及しているアトランティスが、実在の大陸について歴史的に言及していたか、または、何がしかの象徴としてとらえて言及していたか、いずれかの可能性が考えられます。

 

徳が高い優れた文明

プラトンの著書によると、アトランティスの軍事力は強大で、高い戦略知識と無敵の軍事力を持って、世界制覇をもくろんでいた、としています。また、後年付け加えられたアトランティスの特徴として、居住する人々は非常に徳が高く、かつ聡明で、当時としては比類なき高い文明レベルを誇っていた、とされています。(にわかには信じがたいのですが)飛行機や潜水艦といった、近代になって開発された各種ツール類も、既に備えていた、という話も伝わっています。ただしこれはプラトンの時代には語られていなかったことであり、アトランティスのイメージが一人歩きした結果、尾ひれとして付け加えられた可能性は否めません。

 

大地震と洪水による消滅

プラトンが語った(または周辺の賢者から伝え聞いた)ところによると、アトランティスがその栄華のさなか、大地震や洪水、雷鳴といった天変地異に突如襲われ、一昼夜という短い期間のうちに、海中深く沈んでしまった、といいます。これは、前述したような強力な国力を背景にした「奢れる民」の存在が、ギリシャ神話上の神であるゼウス神の怒りを買ったことが原因である、とされています。このあたり、事実かどうかは別として、当時の賢者達の価値観や、科学技術を凌駕するような信心深さを垣間見ることができます。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: その他

Comments are closed.