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数学・物理・天文学…ギザのピラミッドに見る古代エジプト文明の謎

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エジプトの北部、ナイル川の下流で、首都カイロの対岸にあるギザという都市には、ギザの大ピラミッドと呼ばれる巨大な建造物が存在しています。世界の七不思議の中でも最古、かつ唯一現在もその姿を残している建造物であるというこのピラミッドには、七不思議の名前に恥じず、多くの謎を秘めています。

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古代エジプト人は円周率を知っていた?

ギザの大ピラミッドは、高さ約140メートル、底辺4方の長さ約230メートルなのですが、底辺の各辺の和を高さの2倍で割ると、なんと円周率(ほぼ3.14)となります。偶然である可能性はあるものの、現在でも広く知られている円周率の値と同一の値が導出できるという事実は、驚嘆に値します。ギザの大ピラミッドを作った古代エジプト人は、円周率を知っていた可能性もある、といえそうです。この仮説が正しければ、現在発掘されていないような、高度な数学的な知識を有するような、当時の資料が発見される可能性も、ないとはいいきれません。

 

ピラミッドなのに8面体に見える時期がある

ピラミッドは、底の部分が四角形で、三角錐の形状をしており、基本的には4面体である、と誰もが認識していますが、ギザの大ピラミッドは、1年に2回のみ、8面体に見える時期がある、というのです。この現象は、太陽が真東から昇り、真西に沈む日(春分の日と秋分の日)にだけ起こる現象で、太陽の光の加減で、4面体の各面の中央部分に影ができ、三角形が二等分されているように見える、というものです。物理的にわずかにくぼみを作っていることに起因しているのですが、この事実から、「実はピラミッドは方角を示すために作られたのではないか」、という説も存在しています。

 

オリオン座と三大ピラミッドの符号

ギザの大ピラミッドの周辺には、巨大ピラミッドがあと2基存在し、3基の巨大ピラミッドを指して「三大ピラミッド」といわれています。このピラミッドの頂点を線でつなぐと、星座のオリオン座の三ツ星とほぼ重なります。周辺にあるナイル川を天の川に見立てると、まさに夜空のオリオン座と天の川の位置とほぼ符合します。先に述べた「方角を示す建造物説」とあわせて、オリオン座との符号から、「天文台説」も提唱されています。ギザの大ピラミッドには、現在は学術的な常識となっているような、これらの数値や星座などとの奇妙な符号を数多く含んでいて、建設された当時に意図的に含まれた要素なのか、偶然起こった符合なのかは、現在も明らかにされていません。ギザの大ピラミッドは、この他にも多くの謎を内包しており、まさに七不思議の名に恥じない存在である、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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