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奈良県桜井市初瀬 長谷寺(1)太陽の道と呼ばれるレイライン上のパワースポット

長谷寺

 

古代遺跡がある一直線上に築造・配置されていることをレイラインと呼ぶそうですが、日本にもいくつかのレイラインがあります。
その中でも過去にメディアに取り上げられ、太陽信仰との結びつきから「太陽の道」と呼ばれるレイラインが特に知られている様です。

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◆太陽の道 長谷寺(1)
◆太陽の道 長谷寺(2)與喜山

 

 

太陽の道と長谷寺

東端・三重県にある神島から、西端の淡路島にある伊勢久留麻神社を結ぶ北緯34度32分線のことを指すそうで、今回はそのレイライン上にある奈良県桜井市初瀬にある長谷寺に行ってきました。
私が訪れた頃はちょうど桜が満開になっている季節だったようで、桜目的の観光客の方で参詣道は大変込み合っていました。

 
西国三十三観音霊場第八番札所として特に観音信仰に篤い長谷寺。
「花の御寺」とも呼ばれるほど春には桜・牡丹が美しく咲き誇っていることで有名です。
さらに夏は緑樹、秋は紅葉、冬は雪と四季を通じて観光客を飽きさせることがありません。

 

 

まずは白髪神社へ

そんな長谷寺に向かう途中、近くにある白髪神社に寄ることにしました。
143段の石段を登り切ると、社殿とともに桜に覆われた長谷寺の姿が目の前に広がっているではありませんか。
ここで写真撮影する方が多いのか、一部柵が取り外されていました。

 

 

長谷寺

写真撮影もほどほどに白髪神社から長谷寺へと向かうことに。
入山受付所から仁王門をくぐると、さっそく名物でもある登廊が本堂まで続いていました。
全399段、上中下の三廊に分かれていて、1039年に春日大社の社司・中臣信清が子の病気平癒の御礼に築造させたものだそうです。

 
大晦日の夜には観音万燈会といわれる、登廊の屋根に吊るされている長谷型灯籠といわれる灯籠や、両側に配された灯籠に火が灯され、幻想的な美しさを漂わせる灯の帯が本堂まで続いているそうです。

長谷寺

 

登廊を登り切り本堂に到着

徳川幕府三代将軍・家光の寄進により建立された本堂は国宝に指定され、入母屋の正堂と礼堂からなる双堂形式。
小初瀬山中腹の断崖からせり出した懸造り(舞台造)による舞台からの眺めは絶好のビューポイントで、門前町をはじめとした初瀬の街並から、満開の桜に包まれた五重塔にいたるまで一望できました。

長谷寺

ここ本堂では、うららかな日差しを受け写真撮影に興じている方もおられれば、本堂の周りを何度も回り御本尊の十一面観音像に手を合わせる行を修されている方もおられ、たんなる観光名所ではなくしっかりとした信仰が今も息づいているのだと感じました。

 
ちなみに長谷寺の御本尊である10m超の巨大な十一面観音像ですが、楠の霊木を用いてたった三日で作り上げたといわれていて、西国三十三観音霊場の多くが御本尊を秘仏とされている中、拝観時間内ならいつでも拝めることができる数少ない御本尊でもあります。

 
関係寺院三千寺を有する真言宗豊山派の総本山にして、観音信仰の一大信仰地、四季折々の自然を堪能できる魅力溢れる寺院である長谷寺。
しかし、多くのパワースポットに見られる土俗的な気配はまるでなく、学問寺らしく非常に洗練された場だとも感じました。

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