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パワースポット巻向山周辺巡り(2)管理主がわからない白石の神域。なんのために?

ダンノダイラ

 

奈良県桜井市にある日本有数のパワースポット・大神神社。
御神体がある三輪山に隣接する巻向山のパワースポットを巡ってきました。

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◆巻向山巡り(1)
◆巻向山巡り(2)
◆巻向山巡り(3)

 

 

息も絶え絶えにダンノダイラを示す標識の前に到着

ダンノダイラと呼ばれる地は、今ではすっかり植林された杉で埋め尽くされており、神の奉斎地といった感じはありませんでした。

 
しかし、明治時代までは麓に住む出雲族の末裔の人々が、年に一度このダンノダイラを訪れ、相撲をとったり、飲み食いして多いに騒いだそうです。

 
古代出雲族が居住していたと思われる形跡は、現在も峰の上から水が涌き出している小川跡くらい。
この小川跡からは6世紀から12世紀にかけての土器が出土したそうで、この峻険な山深き地で人々が暮らしていけたのは、豊かな水源があったからなのでしょう。

 
標識によると天壇といわれる祭壇跡も残っているそうなのですが、どこかにあるのか分からずじまい。
がっかりした気分を引きずったまま磐座があるという場所に行ってみると、そこには約20m立方にも及ぶ巨大な磐座が鎮座していたではありませんか。
その泰然としたたたずまいにしばし動くことができませんでした。

 
この巨大な磐座は上下に分かれ、それぞれに注連縄がまかれており、厳しい風雪に耐えた証なのか下部の磐座上面は中央から亀裂が入っていました。

 
先程訪れた十二柱神社は、この磐座の遥拝所であるということは前にも述べましたが、なるほど遥拝所を作ってまで拝みたくなる気持ちが、実際に磐座に対面し初めて分かったような気がしました。

ダンノダイラ

いつまででも見ていたいダンノダイラの磐座。
しかし、この巻向山には他にもパワースポットがあるということなので出発。
尾根づたいに三輪山方面へ。

 

 

しばらく歩くと奥不動寺の境内に到着

奥不動寺は真言律宗に属し、居住スペースかと思われる母屋と、小さな御堂があるだけのこじんまりとした寺院ですが、明治時代の廃仏毀釈前までは三輪山周辺で大伽藍を形成していた大御輪寺の奥の院だったそうです。

 
かつて住職をされていた尼僧の方の健脚・怪力伝説や、精神を病まれた方の治療・修養の場でもあったとか。

 
この奥不動寺から少し歩くと、「白山」と書かれた標識があったので矢印が指し示す方へと登っていくと、灰白色の奇岩群が広がっていました。
緑深き木々のほんの一角を占めるだけですが、返ってそのこじんまりとした感じが秘地といった感を醸し出していました。

ダンノダイラ

 

 

ここで暮らす生き物にも不思議が

同じ奈良県にある奇勝地・屯鶴峯にも同じような奇岩群が広がっていますが、屯鶴峯は二上山の火山活動によりできた凝灰岩が露出し、風化したことで現在の姿になったとのこと。
おそらくこの白山も同じような形成過程をたどったと考えていいでしょう。
ちなみにこの白山でカエルを見かけたのですが、奇岩群と同じく灰白色をしていたのには驚きました。

 
白山からさらに足を延ばして巻向山山頂を目指し、隣接する初瀬山の方へと歩を進めていましたが、何やらこの場に不相応な金網のフェンスがあったので中を覗いてみたところ、白い石が円形に敷き詰められた祭祀場とも、遺跡とも呼べるような円形場がありました。

ダンノダイラ

 

 

白石の神域

この円形場の周りには注連縄が張られており、誰かが管理しておられるようなのですが、今もって誰が管理しているのか分からないそうです。
地元の方は「白石の神域」と呼んでいるそうで、天照大神の子である熊野久須比命の塚だといわれているそうです。

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