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元伊勢・桧原神社…金色の夕日を鳥居に受ける奈良のパワースポット

桧原神社1
 
奈良県桜井市にある有名なパワースポット・大神神社の御神体は三輪山だというのは有名ですが、その三輪山の麓、大和平野が一望できる檜原台地の奥まった場所に鎮座している小さな神社があります。

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その名を桧原神社といい、前述した大神神社の摂社にあたります。台地上にありますが、日本最古の道・山辺の道上にあるためか、日の入りの少し前の時間帯にも関わらず、参拝者の方や散歩を楽しむ地元の方の姿もちらほら。境内入り口にある立派な注連柱はちょうど夕日を浴びており、よりいっそう勇ましく見えました。

 

参拝者を静かに迎える三ツ鳥居

さてこの桧原神社ですが、2013年に式年遷宮で賑わった伊勢神宮が現在の場所に遷る以前、一時的に皇祖神・天照大神を祀った「元伊勢」の一つだとされる神社。

第十代・崇神天皇が皇女の豊鍬入姫命に命じて、宮中に祀られていた天照大神を最初に遷した地・倭国笠縫邑が、現在桧原神社がある地だったといわれています。

桧原神社2

元伊勢ということで、もちろん御祭神は伊勢神宮と同じ天照大神。境内には社務所や豊鍬入姫命を祀る小さな社殿の他には、本殿や拝殿といった類のものはなく、綺麗に整えられた白砂利の向こうには三ツ鳥居があるだけ。桧原神社の本社である大神神社と同じく三輪山を御神体としているそうです。三ツ鳥居はまたの名を三輪鳥居といい、三輪山の禁足地にもあるとのこと。

 

注連柱の真ん中に二上山が…

境内から大和平野を見下ろすと、境内入り口にある注連柱のちょうど真ん中に二上山を見ることができます。春分・秋分の頃には二上山の雄岳と雌岳の間に夕日が沈んでいくそうで、多くのカメラマンがこの場所に集うといいます。

桧原神社3

二上山と桧原神社は北緯34度32分線上にあり、卑弥呼の墓だといわれる箸墓古墳、長谷寺、室生寺など著名な寺社や遺跡から、伊勢神宮に奉仕した皇女である斎王の御所・斎宮もこの線上にあったそうです。

 

太陽の道と太陽信仰

古代の遺跡や旧跡が一直線上に並ぶことをレイラインと呼ぶそうですが、とりわけ北緯34度32分線は「太陽の道」として、近年のパワースポットブームと相まって特に注目されています。

過去には日原神社とも記されていた桧原神社。元伊勢の伝承、太陽の道と呼ばれるレイライン上にあることなどから太陽信仰との深い関わりをうかがわせます。

ということで、やはり夕暮れ時に参拝するのが最良かと思われます。二上山上に沈む夕日を見ることはなかなかできないでしょうが、ほのかに夕日に照らされた三ツ鳥居は非常に神秘的な風情を漂わせており、太陽から受けるパワーもこれ以上なく感じることができると思います。

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