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ブラックホールの父ホイーラーの研究がもたらしたもの

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ブラックホールという概念の背景には、アインシュタインの相対性理論や、遠く夜空に見える星についての、物理的な発生や消滅の研究、さらには第二次世界大戦の勃発、そしてそこで使用された原子爆弾などの重要事象が、重層的に存在しています。

量子重力理論や一般相対性理論と天文学、一見相入れない要素同士に見えるのですが、宇宙を理論的に説明するための礎を築いたのがアインシュタインなら、「ブラックホールの父」ともいえるのがジョン・ホイーラーという存在です。

アインシュタインが築いた礎を発展させて「ホイーラー・ドウィット方程式」と呼ばれる数式を提唱して、宇宙の波動関数を可視化したり、学説を明確に提示し、理論的学術的に起こりうる事象に対して、ブラックホールや中性子星という呼称を与えたのが、ジョン・ホイーラーという人物なのです。

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ブラックホールと原子爆弾

星の消滅やブラックホールが、研究の過程において原子爆弾や水素爆弾に応用されてしまったことが、人類にとって是だったのか非だったのかは、人類の進化の過程として考えると未だ解が出せる状態とはいえません。しかし少なくとも、「なぜブラックホールや中性子星が発生するのか」「宇宙全体(=天体)は、本当に物理的に存在しうるのか」「宇宙では何が起こっているのか」といった学問的な課題に対して、物理的にも証明しうる解を得ることができていることは、まさに人類の発見であり進化でもあると考えられます。

ブラックホール研究は、爆弾だけではなく、人工衛星の開発や、地球の重力や時点の速度、理論的に起こりうることを視野に入れたリスク対策などにも応用されています。これらの「現代社会において、当たり前のように存在している事象」を開発するために推し進めた研究の中で、ブラックホールは、実際に存在することが証明されている事象のひとつなのです。

 

光をも吸い込むブラックホール

原子爆弾や人子衛星等を含めて、既に科学的物理的に実現できている事象や物質から推し量れるブラックホールの構造は、物質どころか、光さえも吸い込んでしまうという代物であることがわかっています。

ブラックホールという呼称を最初に使用し、後世に定着させたのは、ジョン・ホイーラーその人ではあるのですが、実は「ブラックホール」というキーワード自体は、会議中に彼以外の誰かが発言したものを、表現として採用して発表したことが真相だったようです。

このため、彼自身が公の場で「ブラックホールという呼称の命名者は自分である」と公言することはなかった、といいます。

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カテゴリ: その他

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