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ハリーポッターでも有名な「賢者の石」とは?

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1997年、イギリスで一冊のファンタジー小説が発表されました。今ではすっかり有名になった、ハリー・ポッターシリーズの記念すべき第一作『賢者の石』です。当初は児童文学として考えられていたようなのですが、その後、大人も巻き込んで瞬く間に世界的ベストセラーとなり、8本ものシリーズ映画化もなされています。

「賢者の石」というキーワードについて、シリーズ第一作のタイトルとして広く浸透していますが、「賢者の石とはそもそも何なのか」、ということは、あまり知られていません。ここでは、「賢者の石」というキーワードが生まれた領域や背景について、ご説明していきます。

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魔法使いも欲しがる賢者の石

ハリー・ポッターシリーズは、1997年にイギリスの作家であるJ・K・ローリング(これはペンネームで、本名はジョアン・ローリング)が発表していますが、彼女は1990年頃からシリーズの構想策定をはじめ、1995年頃に第一作『賢者の石』の執筆を終えた、といいます。その後、1996年にはイギリスのブルームズベリー社から、翌1997年にはアメリカのスコラスティック社からの出版が決定し、出版されました。その後はご存知のとおり、世界的なベストセラーとなり、1999年には日本語化もされ、静山社から発売されています。

第一作である『賢者の石』は、1990年代のイギリスを舞台にして、魔法使いであるハリー・ポッターという少年が、自身の生い立ちに関する秘密や、通学しているという魔法学校にまつわる数々の事件に巻き込まれて行く物語なのですが、ドラマのキーワードとなるのが、「賢者の石」という物質と、それをとりあつかう「錬金術師」の存在です。ハリー・ポッターシリーズは、様々な立場の魔法使いが登場しますが、「賢者の石」は魔法使いにとって普遍的で、誰もが欲する存在として描かれています。

 

「賢者の石」は錬金術の世界のキーワード

実は「賢者の石」とは、錬金術の世界でハリー・ポッター発表よりもずっと以前から「知る人ぞ知る」存在であったのです。その歴史は古く、中世ヨーロッパにまでさかのぼります。賢者の石とほぼ同義で使われているキーワードに「エリクサー」というものもありますが、キーワードとしては、「エリクサー」よりも「賢者の石」のほうがかなり後になって作られたもののようです。

いずれにせよこのふたつのキーワードは、錬金術に大きく関連しています。錬金術も、中世ヨーロッパ当時は、至って科学的な要素として信じられていた概念です。

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カテゴリ: その他

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