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半物質化する意識~幽体離脱と臨死体験

不思議体験
 
幽体離脱と体外離脱というキーワードは、「魂が肉体から抜け出す」という同じ事象を示しながら、たがいのスタンスの違いから、学術的にはかなりニュアンスの異なるものとして取り扱われています。体外離脱では、「人間の肉体から抜け出る何らかのモノ」は「幽体」ではなく、「(科学的な立証は未了ながら)意識が半物質化したようなもの」として捉えていて、それが何なのか、というところにフォーカスして研究されています。

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昏睡状態なのに部屋の様子を把握している?

「肉体から抜け出すモノが魂や幽霊=幽体であるがゆえに、非科学的な説明も広範囲で許容する」というスタンスの幽体離脱と比較すると、やや科学的な側面をもって語られる体外離脱に、かなり近いイメージで報告されている不思議な事象のひとつに、「臨死体験」があります。

この事例では、病院や自宅などで、医学的客観的には昏睡状態にあったはずの当人が、意識を取り戻した後に、昏睡状態時の現場の様子を克明に記憶しており、部屋の配置や立ち会った他人の様子などを細かく語ることができた、といいます。

医者や家族など、多くの他者が見守り、かつその病状から、多くの他者が当人の死をも覚悟している、というシチュエーションの中で、「死の淵から生還してきたイメージ」が強いがゆえに、「臨死体験」と呼ばれているようです。

 

脳の認知機能に何らかの秘密がある?

当事者の証言が正しいとすると、臨死体験がなぜ起こっているかを考える際に、「人間には肉体以外に何らかのモノが存在し、そのモノが(当人の肉体を含めて)第三者的な立ち位置での認知を可能にしている」、と考えるのが自然です。

体外離脱や臨死体験では、当人が語る内容が、現実に起こった出来事や他者の証言と微妙に違っていることもあるようです。「事実に対する捉え方の違いが起こっている」ことは、逆に考えれば、「(その場では意識を失っていたはずの)当人がその事実を認知している」ことの証明にもなりえます。なぜならば、「認知はあくまでも自分自身が主体的におこなうもの」であり、「自我の意識がなければ違いは起こらない」からです。

 

呼び名は違えど事象は同じ?

このように幽体離脱は、スタンスや仮説の違い、起因するおおもとの原因の考え方の違いなどから、体外離脱や臨死体験、ほかにもアストラル投射や明晰夢などといった呼称で取り扱われ、それぞれの仮説に基づいて検証が進められています。

「人間の肉体から抜け出すモノはなんなのか」というところは諸説あるものの、各説に共通している「人間の脳」に、真相究明につながるような何らかの秘密が隠されていることは間違いないようです。

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カテゴリ: その他

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