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スピリチュアリズムから見た「幽体離脱」とは?

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皆さんは、幽体離脱という現象をご存知でしょうか。なんともおどろおどろしい雰囲気を醸し出している言葉なのですが、もともとは心霊主義=スピリチュアリズムにおける「人間は肉体と霊魂から成る」という概念から派生して考えられた概念で、いわば心霊主義というひとつの思想、または哲学を体現している現象のひとつです。幽体離脱とは、どのようなものなのでしょうか。

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心霊主義における霊魂

そもそも心霊主義においては、「肉体と魂は別々のものである」という前提のもと、「肉体が消滅しても、魂はそのまま残る」と考えられています。心霊主義は英語ではスピリチュアリズム(Spiritualism)といいますが、心霊術、交霊術などといった呼称でも知られています。ここでいう「魂」は、いわば「人間の意識や心」といったものであり、幽体離脱とは、「肉体から意識や心が抜け出る」といった現象です。肉体と魂の間には、幽体(アストラルボディー)という中間的なものが存在し、魂が肉体を抜け出る際には、幽体を伴って抜け出てくる、といいます。

 

幽霊とは異なる?

このように考えると、日本ではよく知られている「幽霊」のようなものではないか、というイメージを持たれがちなのですが、幽体離脱で抜け出るという魂は、厳密には幽霊ではありません。なぜならば、幽体離脱とは、主に「生きた人間から魂が抜け出る」ことを指しているからです(このため「生霊」ともいわれています)。

また、幽体離脱で表出する魂は、霊的なものとされているものの、完全に「非物理的な存在」ではなく、質量を伴った「半物理的な存在」である、とされています。

このあたりの事象は、完全に科学的医学的に解明されているものではありませんが、世界中に多くの体験事例が存在していて、「現実になんらかの現象が起こっている」ことはほぼ間違いない、といわれています。

 

脳の誤作動によるもの?

幽体離脱が起こるメカニズムとして、一般的にいわれているのが「脳の誤作動による錯覚」という説です。実際には起こっていないものの、何らかの原因によって脳が「体験的な出来事である」と認識し、その結果幽体離脱に相当する体験(肉体と魂が分かれる)をする、というものです。

しかしこの説では、幽体離脱の体験でよくいわれている「天井付近から自分の肉体を見下ろしていた」、という現象を説明することは困難です。やはり、なにがしかの心霊主義的な出来事が発生しているのではないでしょうか。

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カテゴリ: その他

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