> >

オーパーツの方向性。本当に「場違いな工芸品」なのか?

オーパーツ

 

世界各国には、現代の科学技術を持ってしても、製作された時期や目的、製法などが判明していないような物品や遺構、遺跡が、まだまだ多く存在しています。
これらはオーパーツ(英語の「out-of-place artifacts」という文の頭文字をとって「OOPARTS」とした造語です)と呼ばれ、日本では「場違いな工芸品」、「時代錯誤遺物」などと訳されています。
オーパーツは、確かに説明はついていないものの、本当に「場違いな工芸品」なのでしょうか。

スポンサードリンク

 

 

続々と検知されるオーパーツ

科学的な検証が不可能な工芸品や遺跡は、今も次々と発見されています。
比較的古い時代に発見されたものの、未だに解明されないままのものも数多く存在しています。
コスタリカの完全な球に近い石球、デリーの錆びない鉄柱、アンティキティラ島の機械、ペルーのカブレラ・ストーン、ナスカの地上絵などがよく知られたオーパーツですが、これらに共通する特徴として、各界の有識者による活発な議論や検証が日々なされ、これによって新たな仮説や事実も発見されている、というところがあります。

 

 

地動説や万有引力も仮説ありきで見つかった

オーパーツが起点となってなされている議論や検証は、新たな事実を生み出すきっかけになっている、とも考えられます。
例えば、いまや地球が自転していることは、万人が認める常識なのですが、かつては天動説が有力で、「地動説を唱えるものは異端者」とまでいわれるような時代もありました。
ダーウィンの進化論や、ニュートンの万有引力も然りで、発見者の知識や発想もさることながら、多くの人々の知的好奇心や議論を呼んだ、という意味においても、オーパーツを含む「大胆な仮説の提唱」は、大きな意義があるのではないでしょうか。

 

 

オーパーツの行方

こういった意味合いでは、オーパーツの発見は、人類の知見や科学技術が、現在よりもステップアップするための必要なプロセスである、と考えることができます。
オーパーツの中には、「話題作りや金銭目的でのでっちあげ」という例も少なからず存在していたものの、現在もなお調査研究が継続されているような事象が存在していることも、また事実です。
このことはオーパーツが、今後も人類が前に進むために必要なトリガーとなっていることを示している、といえそうです。

 
現在も多数存在しているオーパーツではありますが、今後も多くのオーパーツが発見され、世界的な議論に発展し、人類共通の知見が、またひとつ進化することに期待したいところです。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: その他

Comments are closed.