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オーパーツ:インドの錆びない鉄柱の「デリーの鉄柱」の謎を解け!

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インドのデリーにある、デリーの鉄柱と呼ばれている鉄柱は、およそ1500年もの間、ほとんど錆びることなく創建された場所に建ち続けています。鉄製の製品は、基本的には錆びていくはずなのですが、純度99.72パーセントというこの鉄柱は、錆びることがありません(ただし、2メートルある地下部分については、腐食が進んでいる、との説もあります)。なぜ錆びずに、現在に至っているのでしょうか。

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純度が高くても鉄は錆びる

一般に金属は、表面部分の原子が不安定な状態であり、酸素や水によって酸化還元反応(これがいわゆる腐食です)をおこし、結果的に「錆」として表面化する、といったメカニズムを持っています。鉄の場合には、錆は赤くなったり、黒くなったりしますが、銅の場合は、緑や青といった色の錆を生じさせたり、アルミニウムの場合には白く変色したりします。鉄の場合、加熱しながら鍛えると、内部の再結晶化を促進し、錆が生じにくい、ともいわれていますが、油を塗ったり、風雨を防止するなどの、手入れをおこなわない場合には、錆はどうしても生じてしまう、といわれています。 1913年に開発されたステンレス鋼は、錆が生じないよう化学的にクロムとニッケルを混在させた金属なのですが、デリーの鉄柱はこれには該当しません。

 

ダマスカス鋼でもない鉄柱

ほかにも、古代インドで開発されたといわれている、ウーツ鋼、またはダマスカス鋼(木目状の模様を特徴とする金属で、19世紀には生産が途絶えています)も、錆が生じにくいとされていますが、デリーの鉄柱は、ダマスカス鋼にも該当していません。デリーの鉄柱が錆びない理由として、むしろ鉄の純度ではなく、不純物が影響しているのではないか、という仮説のもと、さらに研究や調査が進められていきました。

 

鍵はインドの鉄鉱石の質にある?

デリーの鉄柱が錆びない理由として、かつてから実績的にいわれているのが、「インドで産出される鉄鉱石に多く含まれているリンが影響しているのではないか」、という説です。リンを豊富に含んでいる鉄鉱石を、円盤状にしながら加熱していくと、先に述べたような「純度の高い鉄を鍛えて鋳造していく」といった工程を踏むこととなり、一定品質として錆びにくい鉄を作り出すことは可能だというのです。それにしても、1500年もの長い間、錆びない状態を保ち続けることは不可能である、と思われます。デリーの鉄柱は、その貴重さから、1997年以降、鉄柱保護のための柵が設けられ、直接触れることができなくなっています。

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カテゴリ: その他

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