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ピラミッド建造はアトランティスから引き継がれた文明だった?

ピラミッド
 
約4500年前に、古代エジプトの王家の墓陵として作られたというエジプトの巨大建造物であるピラミッドは、今も崩れ落ちずに建造された場所で、当時の姿を保ち続けています。建造時のエジプトが、まだ「象形文字の時代」であったことや、「永遠の命を信じて王をミイラにして葬る」といった時代、いわばほぼ原始時代に近い時代であったことを考えると、これほど完成度の高い建造物としてピラミッドが作られたことには、違和感や唐突感を禁じえないところがあります。こういった疑念に対する考察はかつてからおこなわれていて、その中に「アトランティス文明説」があります。

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アトランティスとは何か

アトランティスは、古代ギリシャの高名な哲学者であるプラトン(紀元前3~400年頃)が、その著書『ティマイオス』や『クリティアス』の中で触れている、大西洋にある島(または王国自体)です。「アトランティス大陸」と呼ばれるほど大きな面積を持ち、その文明は非常に発達していて、王国として繁栄していた、といわれています(『ティマイオス』の副題は「アトランティスの物語」とのことで、プラトンと、師匠であるソクラテスや、著書の名称となっている人物との会話を記録した書物)。アトランティスは、「非常に高度な文明を有し、非常に繁栄したが、天変地異により一夜にして海底に沈んでしまった」、とされています。時期は、12000年前とも、800年前ともいわれていますが、現実に存在していたことを示すような確証は見つかっていません。

 

ムー大陸とアトランティス文明

プラトンの著書によると、アトランティスが誇った文明のひとつに「ピラミッドパワー」と呼ばれるもの(今もこの表現は使われています)があり、太陽エネルギーを吸収・増幅するようなしくみだったといわれています。これはもともとアトランティス文明以前に海中に沈んでしまった伝説の大陸「ムー大陸」の文明から引き継がれたものである、とされていて、ピラミッドパワーと太陽信仰といった宗教的な概念をベースに、科学的にも発展していった、とされています。しかし、(ムー大陸と同様に)宗教的な概念が薄れ、科学偏重になっていく中で、最終的にはアトランティスも海に沈んでしまいます。

 

ピラミッドはアトランティスから引き継がれた?

エジプトのピラミッドは、「アトランティス文明におけるピラミッドパワーや太陽信仰、高度な科学力をベースにして、正確に建造された」というひとつの説なのですが、「アトランティス文明とエジプト文明の時代的な接点がないこと」や、「プラトンがミノア文明とアトランティス文明を誤認した可能性がある」などから、確証があるとはいえないようです。ピラミッドの謎が解明されるには、まだまだ研究や調査が必要なようです。

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カテゴリ: その他

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