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アトランティス大陸の存在を伝えたプラトンの著書とその背景

引き寄せの法則
 
現代の世界地図上には存在しないアトランティス大陸には、未だに多くの謎が残されており、それらはほぼ解明されていないまま、現在に至っています。ただし伝承としては広く浸透しており、アトランティス大陸についての伝承がなされ続けることとなった、なんらかの根拠や事象があったことは、疑いようのないところです。

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アトランティス大陸存在に関する伝承の根拠となる事象として、ジブラルタル海峡のヘラクレスの柱の逸話、アトランティス大陸が存在した場所としてもっとも古典的な説とされる北大西洋説などとならんで、プラトンに関する逸話が存在しています。

 

プラトンの著書にも登場したアトランティス

アトランティス大陸が消滅した時期としては、約12,000年~9,000年頃をはじめとして諸説存在していますが、古代ギリシャに生きた哲学者プラトン(紀元前427年~紀元前347年)が著している著書で、アトランティスに関する記述が確認されています。プラトンは哲学者として、『ソクラテスの弁明』や『国家』をはじめとした、現代にも通じるような優れた概念を文書化して世界に名を残した人物なのですが、『ティマイオス』と『クリティアス』という著書の中で、大陸といってもいいほどの大きさを持つ巨大な島と、島ごと海中に沈んでしまったという逸話を披露しています。

 

神の怒りに触れて海中に沈められた?

『ティマイオス』と『クリティアス』には、非常に多くのエピソードが盛り込まれているのですが、この中に出てくるアトランティスは、大きな軍事力を持ち、世界の覇権を一手に握ろうとしたためにゼウス神(ギリシャ神話の世界の最高神のひとり)の逆鱗に触れ、一昼夜にして海中に沈められてしまった、と語られています。

 

政治家でもあったプラトン

プラトンは当時、哲学者であると共に、現在でいうところの政治家のような存在でもあったと思われ、時の王であるディオニュシオス2世のもと、理想国家の建設に取り組んでいたことがわかっています。しかし万事うまくいくようなことにはならず、晩年になって、挫折の念を抱えながら、『ティマイオス』と『クリティアス』を著した、といわれています。著書ではプラトンを取り巻く有識者や学者、知識人との対談という形式で記されているのですが、そこで著されたエピソードの中には、プラトンがわずか6歳の少年であった頃の対談と思われるものも含んでおり、たぶんに創作の要素(または民話や神話の類と考えられる内容)も含んでいるのではないか、と推測できます。

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カテゴリ: その他

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