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フィンランドの小さな妖精「トントゥ」はサンタクロースの助手

クリスマス
 
現代の日本で定着している西洋のイベント事のひとつにクリスマスがありますが、クリスマスイベントの主人公ともいえるサンタクロースは、フィンランドに住んでいる(実際にサンタクロースが住んでいるという村があります)というのが定説です。世界中の子供達にプレゼントを配るというクリスマスイベントで、サンタクロースはトントゥという妖精と一緒に活動している、とのことです。

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クリスマスイベントの起源

サンタクロースとフィンランドの結びつきが強いため、「クリスマスのイベントもフィンランド発ではないか」と思われがちなのですが、クリスマスやサンタクロースの起源としては、実は現在のトルコに位置する4世紀頃の小アジアなのだそうです。その後フィンランドの妖精伝承と融合しつつ、フィンランド=サンタクロースのイメージが強まっていきました。フィンランドを含む北欧諸国の代表的な妖精伝承がトントゥです(ノルウェーやデンマークではニッセ、スゥエーデンではトムテと呼ばれています)。サンタクロースと同じように、赤いとんがり帽子に赤い服つけた風貌をしていて、サンタクロースの手伝いをしています。大きさは人間と比較して非常に小さく、「サンタクロースの髭の長さの半分くらい」といわれています。

 

トントゥとはどのようなものなのか

サンタクロースの助手とされるトントゥは、英語でいうところのエルフ=いたずらをする妖精と同意なのですが、フィンランドのトントゥは、人が作った道具や建物に住み着く妖精とのことで、日本風の解釈に当てはめると、「家の神様」、「各種道具(傘や靴、かばん等々)の神様」といったものと同じような位置付けで、「かまどの妖精」、「柱の妖精」といったように、あらゆるものに宿る妖精です。ものを大事にするフィンランドならではのキャラクター、といえそうです。

 

人々に良いことをもたらすトントゥ

トントゥは、基本的に人に対して良いことをおこなう存在である、とされています。ものに宿る妖精なので、それぞれ得意なこと=関連する道具やものがあり、サンタクロースが多忙の際には、得意分野を活かして役割を担います。年齢もさまざまで、若い者から、サンタクロースと同じくらい年老いたトントゥもいる、といいます。その人数は非常に多く、サンタクロースが飼っているトナカイと同じくらいの人数が存在する、といわれています。現代の日本において、少子高齢化がいわれてからかなり経ちますが、教育水準が高く、その分野の先進国といわれているフィンランドに、トントゥのような良い妖精がいることは、文化や伝統を大切にすることの重要性を感じさせます。

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カテゴリ: その他

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