> >

世紀末は再びやって来る?!ノストラダムスの大予言の今


 
「1999年7の月、人類は滅亡する」といった予言を、1970年代に子供時代を過ごした方なら覚えておられるのではないでしょうか。21世紀に突入しているこんにちでは、この予言はすっかり「過去のもの」となっているのですが、当時は社会現象ともいえる大きな話題でした。

スポンサードリンク


 

ノストラダムスとは?

ノストラダムスとは、1503年生まれでフランスルネサンス期に活躍した医師、占星術師です。問題の予言は、1550年頃から彼が著し始めた著書の中の代表作「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」におさめられているとのことです(諸世紀とも呼ばれています)。事の発端は、著書として非常に難解(数々の予言が4行の詩で表現されている)であったがゆえに、後世さまざまな解釈がなされ、結果的に実像以上にまつりあげられた、というのが真相のようです。このため彼は、その時代の皇帝などにも重宝されたり、心酔している有力者も生み出していたとのことです。

 

日本を席巻したノストラダムスの大予言

日本では、1973年に祥伝社から発行された五島勉氏の著書「ノストラダムスの大予言」がベストセラーとなり、ノストラダムスの名前が日本でも一躍有名になりました。この著書の中にあったのが、ノストラダムスの生涯や考え方を交えて詩を解釈するというアプローチの末に生まれた「1999年7月に人類が滅亡する」という解釈で、これを掲載したことにより、おりから公害や経済不安を抱えていた日本において、爆発的なブームを生み出したのです。このため、翌1974年には映画化もされ(なぜか文部省推薦だったとのこと)、大ヒットしました。以降も定期的に続編が発刊され、1998年の最後の続編まで計10冊のシリーズ本となったのです。

 

その後のノストラダムス本

ご存知のように1999年7月には、人類が滅亡するような出来事は起こらず、ノストラダムスブームは終焉したのですが、当時蔓延していた「終末ブーム(世紀末ブーム)」への便乗という側面と同時に、地球規模の環境汚染や核戦争への懸念など、近未来に向けてのリスク対策を呼びかけるといった役割をも担っていました。一説によると、「ノストラダムスの著書をモチーフとした、日本の著者である五島勉氏の小説」との評価もありましたが、もともとさまざまな解釈が可能な4行詩であったことを考えると、ある意味そのとおりであった、ともいえそうです。21世紀となった今も、予言者と名乗る方は後を絶たず、怪しげな信仰宗教も生まれ、社会情勢も不安定ななかで、ノストラダムスの予言の解釈をめぐっては、再びひと騒動起こる可能性も否定できないのではないでしょうか。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: その他

Comments are closed.