スローライフとジンクス~忙しさから生み出された数多のことわざたち
最近人気のキーワードのひとつに、「スローライフ」という言葉があります。ファストフードやファストファッションといった言葉の対義語として、近年一般的になってきている言葉で、「田舎暮らし」や「海外での悠々自適な生活」等と一緒に語られることの多いキーワードです。ここでは、スローライフという言葉に関連した、ジンクスやことわざをご紹介していきます。
スローライフとはどんなもの?
そもそもこのスローライフとは、どのような状態を指しているのか、というところですが、要約すると「生活様式=ライフスタイルに関する考え方のひとつで、ファストフードに対して唱えられたスローフードから派生して作られた思想」ということだそうです。ファストフードという言葉のイメージが示すとおりの「スピード重視、消費重視の生活」ではなく、「ゆっくりマイペースで営む生活」を、スローライフという言葉であらわしています。
「貧乏暇なし」と「稼ぐに追いつく貧乏なし」が意味するもの
ファストフードといえば、何十年か前に日本に上陸した某ハンバーガーチェーンが元祖のように思われていますが、実は日本においてもずっと以前からあった考え方です。たとえば寿司は、形状も食べ方も、ある意味ファストフード的な要素を多く持っています。また、ことわざにも「貧乏暇なし」や、「稼ぐに追いつく貧乏なし」といったものが昔から存在していて、お金を稼ぐために労働以外の要素を手短に済ますことは、以前から意識されていたことがわかります。このように考えていくと、スローフードという考え方は、実は誰もが忙しくしている現代だからこそ出てきた思想である、とも考えることができそうです。
ジンクスに共感することと実際のスピード感
スローライフ関連では、「忙しいと思っていると余計忙しくなる」といったジンクスも存在していて、結局のところ「ファストかスローか、忙しいか忙しくないか」、というものは、人それぞれの感じ方や立場、ペースに大きく影響されるものである、と考えられえます。ひとくくりに「スローライフがよい」といっても、周囲から見て激烈に忙しい人が、本人は「スローライフ」と思っていたり、またその逆もある、ということです。「田舎暮らし」についても、万人が満足するものとは限りません。時代のキーワードとしての「スローライフ」や、関連ジンクスが教えてくれるもの、それは「人それぞれ自身のこだわりを持って、身の丈にあわせてマイペースで運ぶとよい」というではないでしょうか。時代のキーワードや関連ジンクスを参考にしながら、ぜひ自分にあったペースを見つけてください。