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マーフィーの法則とジンクス。禁則をあえて破りたくなるのはなぜ?

ジンクス

 

外国の有名なジンクス(のようなジャンルの用語集)に、「マーフィーの法則」というものがあります。
日本でも書籍がベストセラーになって、非常にメジャーな存在の用語集なのですが、ジンクスと「マーフィーの法則」には、どのような関連性があるのでしょうか。
ここでは、この「マーフィーの法則」とジンクスについて、考察してみます。

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マーフィーの法則とは何か

そもそも「マーフィーの法則とは何か」を考えてみると、基本的には「先達の経験から教訓として抽出されたさまざまな経験則」という意味合いを持っています。
非常にユーモラスで、ときに哀愁を感じさせるようなものも存在しますが、基本的には経験則に基づいた、信ぴょう性の高い教えも多く、ただの都市伝説やジョークとは一線を画した法則として、今も人気を集めています。
たとえば、「うまく行かなくなる可能性がある場合は、うまく行かなくなる」であるとか、「食パンを床に落とすと、必ずバターが付いているほうが下になる」といったものが存在しています。

 

 

人の思い込みほど怖いものはない

これらの意味合いをよくよく考えてみると、日本のことわざにも類似したものがあることに気づきます。
たとえば、「泣きっ面にハチ」や、「弱り目にたたり目」といったことわざが該当します。
なぜこのような「悪いことの上塗り」のようなことが、外国でも日本でも「経験則」として語られているのでしょうか。
それは、結果的にそのような悪い状態になることが多いからであり、または過去にも多かったことを示しています。

 
その結果、ことわざもマーフィーの法則も、「あるある」的な市民の支持を得て、現在メジャーになっている、といえます。
「起こりうる事象のうち最悪の事象が実現してしまう」との法則にも当てはまりますが、自然の摂理としてはあまりにもバランスが悪く見えてしまうこの事象は、実は「人間の思い込み」から生じているのではないでしょうか。

 

 

ジンクス活用で悪い結果を引き入れないコツ

ジンクスもマーフィーの法則も、「人間の思い込みによる『悪い結果への誘導』は、結果としてあなどりがたいものである」ことを示しています。
そう考えなければ、このような悪い結果を示す言葉群が、これほど多くの人の共感を得ることの理由がわかりません。
ここで気をつけるべきは、「悪い結果をイメージして行動しないことを心がける」ことではないでしょうか。
人間の思考や思い込みには、科学では解明しきれていないような潜在的なパワーがある、あるいは「ないとは言えない」ことは明らかです。
悪い結果を描くのではなく、良い結果をイメージして活動することが、悪いジンクスやマーフィーの法則を覆すカギになるのです。

 

 

禁則とジンクス

何か目的を設定して、それを実現するために活動している時には、人はいろいろと禁則を設けることがあります。
ジンクスにも禁則に相当するような要素はあって、「○○するまでは○○しない」、または「○○を我慢すれば○○がかなう」等、何らかの禁則を実行することで、目的を叶える際にジンクスを活用したりすることもあります。
禁則を設けることは、本当に目的実現のための役に立っているのでしょうか。
また、その際にジンクスを活用することは、有効なのでしょうか。
禁則とジンクスについて、考察してみます。

 

 

禁則を設けることは是か非か

まず、禁則を設けること自体の是非について考えてみます。
例えばインターネットサイトやSNS等の不特定多数に解放するようなしくみの場合、良く禁則事項が設けられています。
差別的な内容や商業行為、なりすまし行為の禁止等が該当します。

 
日常生活においても、法律をはじめ、信号や電車乗車時の黄色い線、カードにおける限度額、海や河川の遊泳禁止等、さまざまなシチュエーションにおいて、禁則事項は存在しています。
このように、人の集団生活において、禁則事項はなくてはならないものであるので、「是か非か」というと、禁則事項は「是」であり、あってしかるべし、ということになります。

 

 

ジンクスは禁則になりうるか

一方、ジンクスの存在が、なんらかの禁則事項になりうるのかどうかを考えてみると、こちらも「なり得る」と考えられます。
なぜならば、ジンクスを活用している時点で、当人にはなにがしかの「制限または禁則事項」が働いているからです。
「○○すれば○○の結果になる」という形式がジンクスの一般的な姿であり、その時点で「○○すれば」または「○○しなければ」といったジンクスは、活用する当人の禁則事項になりえています。

 
「何かをおこなわないことで、何かを実現する」というジンクスは、不思議と有効に働くものなのです。
おそらくこれは、たとえひとつであっても、目的達成における「無駄な動き」を封じることで、「目的達成に集中する」という効果のあらわれである、と考えられます。

 

 

目的を実現することが大切

世の中に存在する禁則事項には、その禁則自体が目的になっている(正確にはその禁則をコントロールする人、禁則自体をマネージメントしている人が、禁則自体に集中してしまっている)場合も多々あります。
しかし本来禁則事項は、何らかの目的があって、その目的を妨げる要素を極力減らすために存在しています。
ジンクスにおける禁則事項も、なにか目的があってこそ実施する価値のあるものです。
禁則事項自体を目的にするのではなく、「本来何を達成したかったのか」を意識して、禁則を含んだジンクスを活用したいものです。

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カテゴリ: その他

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