困難に打ち克つためのジンクス…現状打破のためのジンクス活用

 
人がジンクスを活用したいと思うとき、またはとある行動の後にジンクス的な法則を見つけてしまうとき、そこにはその人なりの「なんらかの課題感」があり、その課題感は決して容易ではない状況となっていることが多いのではないでしょうか。

 
人がジンクスを使うことの背景には、そのなんらかの困難な状態を打破したい、といった意識が働いていることが多いものです。それでは困難に打ち克つためには、ジンクスをどのようにとらえて活用していけば良いのでしょうか。ここでは「困難に打ち克つためのジンクス活用」について考察してみます。

 

困難の正体

「ジンクスを活用したい、神頼みをしてでも現状をどうにかしたい」といった心理の背景には何らかの困難が存在するということは容易に考えることができますが、それではその「困難」の本質とは、いったい何なのでしょうか。「困難な状態」とは、なにかの問題に直面している本人が、「自分の力だけでは達成できない、自力による達成は難しい」と考えている状態を指しています。裏を返すと、「自分以外の何らかの力を利用すれば、現状を打破できる可能性はゼロではない」状態でもあります。本人が意識している場合には、意識的に自力とは別のなんらかの力を探すアクションをおこなっていきますが、意識していない場合には、おかれている状況のメカニズムが見えていない状態であるので、結果的に（より手っ取り早い）神頼み的なアプローチに走ってしまうことが考えられます。

 

協力者を得ることのメリットとデメリット

「困難な状態＝自力以外の何かがあれば解決できる可能性がある状態」と捉えると、次アクションとしては「なんらかの協力者、または補助的な要素をつけくわえて、困難な状況を打破する試みを始める」ということである、といえそうです。自分以外の協力者や要素（＝ジンクスや神頼み）を追加するメリットとしては、なんといっても「自力だけで活動していて解決できなかった問題を解決できる可能性が出てくる」ことであるといえます。しかし、「自分の行動をコントロールする＝マネージメントすることに対して、自分以外のなんらかの要素が入ってくるので、全部の決断を自分だけでくだすことが困難になる」といったデメリットも、メリットと同時に発生し、特に人的支援＝協力者と共働するケースの場合には、却って問題がこじれてしまうようなことも多々あります。

 

ジンクスに乗っかることの有効性

こういったことを考えていくと、困難を解決するために誰か別の人に頼む場合と比較して、ジンクスや神頼みの要素は、決断における自分自身のコントロールをそこなうことなく、困難克服の可能性を高めていくことができます。また、ジンクスを活用していく道中において、活用前には見えていなかった「気付き」が生まれ、困難解消のための新たな打ち手を見つけることができる可能性も出てくる、といったメリットも享受することができます。このように、ジンクスや神頼みを活用することは、困難に打ち克つため、ひいては「現状を打破するために一石を投じる要素」として、非常に有効なアクションなのです。