未来を夢見る溢れ出すエネルギー…ワンドのキング、正位置と逆位置

 
ワンドは一言で言えば夢とやる気です。
それが現実的であるかどうかに関係なく、夢を持ち、未来に進むためにエネルギーを燃やします。

素材があれば火は延々と燃え続ける事が出来ますが、燃焼素材が途切れれば炎は消えてしまいます。

未来への希望を表すワンドのキング

自分自身から見て、ワンドのキングが出てきた場合、対象となる人や環境は夢に溢れ未来を見据え、希望に満ち溢れた状態であるとともに、相談者自身にもやる気をみなぎらせ未来に期待を持たせるような環境を与えるでしょう。

仮にそれまで、何も見つからなかったとしても、ワンドのキングはエネルギーそのものを創造し、火を点けます。

上昇志向の塊でもあるワンドにおいて創造の出発点であるキングの火種は燃やす素材を問いません。
あれもこれもと周囲を巻き込んではエネルギーに変え、夢を創り続けるのです。

ワンドのキングが正位置で出た場合

ワンドのキングが正位置として出てくる時、対象となる人物や環境は相談者に対して夢を与え、期待で心を満たし、エネルギーを燃やす事が役割となるので、まず楽しい場所であると言えます。
時に地に足がついていないような現実離れした環境であることもありますが、ワンドにとって夢や未来が現実的かどうかというのは全く考慮しません。
むしろ、夢自体を持たせることがワンドの役割なので、この環境の中で多いに夢を楽しむほうが、ワンドの持つ力を受け取ることが出来ます。

ワンドのキングが逆位置で出た場合

ワンドのキングが逆位置として出てくる時、エネルギーとする燃やし方が競争意識から始まるやり方でエネルギーを燃やし、夢を創りだします。
例えばスポーツや、競争を前提とするような環境またはずっとそういう形と価値観で生きてきた人物の場合は、自身の未来を他者と比べ、自身よりも上の人物をライバルに設定する事で、エネルギーを高めていく傾向性が高くなります。

正位置で出た場合のソードのキングの人物像

人物として見たワンドのキングは、テンションが高くエネルギーに溢れ、常に人を引っ張っていくカリスマ性があります。
人に期待させ、目立ちたがりな傾向を持ち、時に地に足がついていないため足元をすくわれる事もあります。
体力的にも精神的にも若々しく、常に活動的な印象を強くします。

逆位置で出た場合のソードのキングの人物像

ワンドのキングが逆位置として出てくる時、人物像としては夢や目標に向かってストイックな性格や生活をしている傾向性を高めます。
その眼に写っているのは常にライバルの姿で、今の自分と比較し、より高いレベルを自身に求める傾向性を持ちます。
視野的にも目標を超える事そのものが目的になるため、狭くなりがちで独りでいることも平気な傾向があります。

ソードのキングの正位置が意味するもの

カードそのものが持つ意味合いとしては、ワンドのキングが正位置として出てくる場合、夢や目標と言った燃焼素材があり、エネルギーが高まる可能性があるという事を指し示しています。
特にワンドは４つの属性の中でも未来を特化して見据える傾向があるので、未来に起きるであろう出来事を予告する時に、よく出てくるカードです。
特にキングは未来が大きく変わる時の兆しを知らせに訪れる場合がよくあります。

ソードのキングの逆位置が意味するもの

ワンドのキングが逆位置に出ている時は、競争や比較というのが大きなテーマになります。
時に競争や比較というのは必要な場合もあります。そのためワンドのキングが告げている競争や比較が今必要な事なのかどうなのかを見極める必要性が出てきます。

他のカードとの組み合わせで、未来における出来事でワンドのキングが逆位置として出てくる場合、比較されるくらいの認知度がある。ということを意味していますので、比較を通して、自分自身の問題に対して改良を加えられる出来事があるという意味合いになります。
反対に未来以外を指し示す場所にワンドのキングが逆位置で出てきた時、まず競争相手として設定している対象が間違っている可能性があります。

 
何と競争し、何と比較しているのかを振り返り、競い合うという行動を仕切りなおす事によって、ワンドの逆位置が持つ競争をエネルギーに変えていく力は大きな創造をもたらすでしょう。

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