コートカードを読み解くタロットカードリーディングのヒント!川の流れのように階層を持つ人物カード
人物カードから、情熱と感情に関係するワンドとカップのカードトレーニングをご紹介したいと思います。
ワンドとカップの示す役割
ワンドとカップは小アルカナと呼ばれるカテゴリの一部です。
小アルカナとは、大アルカナに込められた様々な情報をより分解して細かくしたもので、それぞれの持つ意味合いは狭くなる分、具体性を帯びていきます。
ワンドはピンポイントで、情熱と衝動を示し衝動的に起きる心の動きを表しています。
カップはワンドとは違い、人の心の中で流動する感情の流れが心という器にどういう形で影響するかを表しています。
キング、クイーン、ナイト、ペイジの人物像が象徴する意味
人物カードには大きく分けて二つの読み方をする事が出来ます。
一つは象徴。これはそれぞれの人物カードの持つ特性を人格的な特徴と性別になぞらえて、キーパーソンとなる人物像を特定する時の読み方。
もう一つは階層としての読み方です。
人物カードにはそれぞれ役割が存在しています。
キングは創造にして、キングから一番のカードへ向かって各属性の特徴が流れ落ちていきます。
クイーンはキングから手渡された創造を具体的な形にするために発展、展開させていきます。
受け取り、育てるという役割から女性として描かれているのは、このためです。
ナイトはクイーンが発展させたものを現実的な形に落とし込み行動を起こします。
ペイジは再現と消費。
ナイトから受け渡された影響と恩恵を消費し、再現する事で使用します。
人物カードにはこれらの流れがあり、丁度上流から下流に向けて水が流れ落ちていくような形になっているのです。
ペイジが受け取り再現するとどうなる?
諸説ありますが、10番から1番に向かって川は更に続き、番号が若くなるにつれて、出てくる事象がシンプルになっていきます。
この番号はペイジが受け取り、再現した際の結果です。
繰り返し使っていくことによって、ペイジは使い方を学習していきます。
そうすると、本質的にシンプルなものが最後にのこります。
大アルカナは魔術師から世界に向かって番号が拡大していきますが、小アルカナは逆にキングからペイジに流れ落ち、ペイジはよりシンプルな本質へと向かっていきます。
今回のイメージトレーニングでは人物カードの持つ人格と事象、二つの意味合いを交互に使っていきます。
人物カードのトレーニングはそれぞれの象徴的な人物と心の中で対話を重ねていく事
人物カードに描かれて各場面は、誰でもその側面を持っていて通常は無意識に連結して常に行っています。
キングが象徴する創造はアイディアやこうなりたいと夢や理想の側面です。
クイーンが持つ、発展、拡大させていく側面は例えば美味しいものを食べたいと思いついた時に、ここはどうだろう?と可能性と選択肢を拡げていくような感じです。
ナイトの側面は選択肢を一つに絞り、実行に移す事に繋がります。
ペイジは受け取る側。つまり使ってみてどうだったかを評価する側面です。
このように、日常生活から場面を分解してみると、四つの人物が象徴する役割を私達は日々こなしているのです。
分解して切り取り、特化させる事によって確認と加速が出来る
時として、自分が何のためにこれをやろうと思ったのか?どこに向かって進んでいるのかこういった迷いや戸惑いが生じる時があると思います。
これは、人物カードが象徴しているどこかの場面で不具合が起きているため、連結して迷っているという結果を受け止めているために起きる事です。
キングを出発点として、クイーンからナイトへ向かってスピードが加速していきます。
ペイジは終着点で結果を受け止める場所で落ち着きます。
キングからナイトまでで、与えられた物事からペイジは小アルカナが示すとおり、はじめは複雑に考えていた物事を消化し、最もシンプルな形として自分の中へと落とし込んでいきます。
ですが、人にはそれぞれ強い部分もあれば弱い部分もあります。
人物カードと小アルカナが指し示す象徴は「均等化」。バランスです。
弱い部分にはサポートをしてくれる人物を。強い部分にはよりよい刺激を与えていく
人物カードで対話トレーニングを積み重ねていくと、理想と現実、思考と行動、結果とプロセスのそれぞれの通りがよくなっていきます。
対話を重ねていくと、ふと思い浮かぶ人物や、こんな感じの人といった特定の人物イメージが出来上がってくる可能性があります。
人物カードのもう一つの恩恵は必要な人を引き寄せる力が上がっていく事です。
ワンドは情熱。あなたの夢や希望を実現するのを手伝ってくれる人との出会いが期待出来るでしょう。
カップは感情と統合。感情という流れを受け止める心の器を均等化し、他者と共有している感情の側面からサポートを行ってくれるでしょう。
対話を試みる際は一吐き一吸いの呼吸法で、瞬間的な間を作り出しながら行っていくと、それぞれの人物からの「声」に気が付きやすくなります。